渡辺謙、心の全部をさらけ出した/『許されざる者』公開記念舞台挨拶

渡辺謙(左)と佐藤浩市(右)
渡辺謙(左)と佐藤浩市(右)
渡辺謙(左)と佐藤浩市(右)
左から忽那汐里、柳楽優弥、渡辺謙、佐藤浩市、小池栄子、李相日監督

渡辺謙主演の『許されざる者』が9月13日に公開となり、その翌日である14日に丸の内ピカデリーで、渡辺をはじめ、佐藤浩市、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、李相日監督が登壇し、映画公開を記念した舞台挨拶を行った。

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本作はクリント・イーストウッドが監督・主演し、第65回アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ4部門に輝いた同名映画のリメイク作。第70回ヴェネチア国際映画祭、第38回トロント映画祭などに出品し、上映されている。

『フラガール』『悪人』などで手腕を発揮し、若手監督のなかではもっとも注目を浴びている李監督は「『悪人』を経て、やりたいと思ったことを詰め込んだ映画。こうしてみなさんの前に出て話すのは緊張ですね」と話すと、「いろいろなことがアッという間に過ぎていくなか、見失ってはいけないものがある。それを描きたかった」と本作への思いを吐露した。

また、女郎のお梶を演じた小池は「スタッフ・キャストは戦友です。この映画に参加できて改めて映画が好きだと認識できたし、お梶の生き方に憧れます」と話し、同じ女郎役の忽那は「大きな財産になりました」と厳しい現場を経たからこそ手にすることができた手応えに、感謝の気持ちを露わにした。

現場ではかなりしごかれたという柳楽も「感謝しかない」と今の気持ちを語ると、佐藤は「今後の俳優人生にも関わる大きなターニングポイントになる作品になった」と明かした。

一方、渡辺は「こうして素晴らしい今日という日を迎えられたことを幸せに感じます。心の全部をさらけ出し、李監督に全て委ねました」と語ると、これから作品をご覧になられる方々へ「とにかく僕たちが出せるものは全部出し切りました。それを受け止めて、育てていって欲しいと思います」と全力を出し切った映画であることをアピールしていた。

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