ベストセラー歴史小説を映画化した『のぼうの城』の紅一点となるヒロイン・甲斐姫（かいひめ）役を榮倉奈々が演じると、配給元のアスミック・エースが発表した。
豊臣秀吉も攻略できなかったという武州・忍城（おしじょう）を舞台に、2万人対5百人の戦いを活写した作品で、『ゼロの焦点』の犬童一心と『日本沈没』の樋口真嗣がW監督を、野村萬斎が7年ぶりとなる映画主演をつとめることでも話題となっている。
甲斐姫は忍城の当主、氏長（うじなが）の娘。絶世の美女ながらも、百姓の敵討ちのために自ら刀を取るなど正義心あふれる男勝りな一面ももつ女性。野村扮する主人公に一途な思いを寄せる一方、敵方の侍大将からも求愛されるという役柄だ。
撮影は8月15日より北海道の苫小牧でスタート。東京ドーム20個分という広大な敷地にオープンセットを組み、大がかりな撮影が行われている。榮倉も8月末から撮影に入り、早速、華麗な乗馬シーンを披露した。
今回の出演について榮倉は「初めて時代劇に出演させていただきます。乗馬や合気道の練習、犬童監督、樋口監督にすすめていただいた黒澤明監督の作品を見たりしているうちにすっかり戦国時代のファンになっていました」と歴女に仲間入りした様子。さらに、「北海道の巨大なオープンセットに初めて足を踏み入れた瞬間、そのスケールの大きさにテンションがあがりました。緊張や不安よりも、楽しみ、ワクワク感でいっぱいです。時間を超えて当時の世界に生きている感覚を味わい、のびのびとお芝居ができたらいいな、と思っています」と抱負を語った。
『のぼうの城』は2011年に全国拡大公開される予定。
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