「ワンパンマン」ハリウッド映画化、カッコ良すぎるキャスティングは避けて!

#映画

「ワンパンマン」のハリウッド映画化を報告する原作者・ONEのツイート
「ワンパンマン」のハリウッド映画化を報告する原作者・ONEのツイート
「ワンパンマン」のハリウッド映画化を報告する原作者・ONEのツイート
「ワンパンマン」作画・村田雄介のツイート

小峠英二の主演をプッシュしたい!

ジャンプ系の人気漫画「ワンパンマン」がハリウッドで実写映画化されることがわかった。原作者のONEもTwitterで報告している。

「ワンパンマン」はONEによってウェブサイトで連載されていた漫画。それを「ヤングジャンプ」編集部のウェブコミック配信サイト「となりのヤングジャンプ」で原作・ONE、作画・村田雄介によってリメイク版が2014年から連載されている。

実写版『弱虫ペダル』キャスティングに原作ファンがもやもやする理由とは?

敵を一撃(ワンパンチ)で倒す最強のヒーロー、サイタマを描いたアクションコメディ。2015年と2019年にTVアニメシリーズ化もされた人気作だ。

ハリウッド映画化は米ソニー・ピクチャーズが製作し、脚本は『ヴェノム』や『ジュマンジ/ネクスト・レベル』のスコット・ローゼンバーグとジェフ・ピンクナーが手がける予定だと報じられている。

気になるのはやはりキャスティング。ネットではサイタマがツルツルの坊主頭なことから『ワイルド・スピード』シリーズのジェイソン・ステイサムや、ロック様こと『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソンなどのキャスティングを期待する声に混じって、お笑い芸人のバイキングの小峠英二の名前も。

ハリウッドのアクション映画に小峠英二はさすがにないとは思うが、個人的にはプッシュしたい。というのも「ワンパンマン」のサイタマは通常のヒーローではなく、従来のヒーロー像を覆す存在だからだ。

ヒーローをやっているのに大義名分はなく、「趣味でヒーローをやっている」と言い、破格に強いために戦いに対して緊張感はなくて無気力。顔も、敵や背景は劇画調で迫力があるにも関わらずワンパンマンの顔はへのへのもへじのように簡易であっさりした顔なのだ。

そここそがこのヒーロー・ギャグ漫画のキモだから、サイタマを演じる俳優も彫りの浅い、濃くない顔立ちじゃないと成立しない。ステイサムやロック様では顔立ちが濃すぎてカッコ良すぎるのだ。

ハリウッド実写化は微妙な場合もあるから、この重要な点をよく理解してキャスティングしてくれることを願う。(文:入江奈々/ライター)