ロビン・ウィリアムズが首つり自殺。愛娘ゼルダが「愛してる。寂しい」とツイート

ロビン・ウィリアムズと幼き日の愛娘・ゼルダ/インスタグラムより
ロビン・ウィリアムズと幼き日の愛娘・ゼルダ/インスタグラムより

アカデミー賞俳優で、コメディからドラマまで幅広く活躍したロビン・ウィリアムズが11日(現地時間)、カリフォルニア州ティブロンの自宅で亡くなっているのを発見された。享年63。

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同日午前11時55分(現地時間)頃にロビンの自宅から通報を受けて救急隊が急行したが、すでに意識はなく呼吸停止状態で、午後0時2分に死亡が確認された。死因は窒息死とみられ、首をつって自殺したと思われると発表された。広報担当によると、ロビンは最近、重度のうつ症状と戦っていたという。

ロビンは80年代にはドラッグやアルコール依存に苦しんだが、1983年の第1子誕生を機に克服。20年以上クリーンな状態を維持したが、2003年に再び飲酒を始め、2006年に再びリハビリ施設に入所。2009年には心臓手術も受けていた。実は先月もリハビリ施設で過ごしたばかりだったが、これは休みなく働き続けた体のメインテナンスとクリーンな生活の維持が目的だとしていた。

依存症についてオープンに語ってきたロビンは、4年前にポッドキャスト番組で、うつ状態で酒を飲んだ際に自殺願望にかられた経験を告白したことがある。そのときは、脳内の酔っていない部分が「自殺については酔いが醒めるまで置いといて。結構いい人生を送っているじゃないか」となだめたと語っていた。最後のリハビリ生活もまさにこれと同じで、彼の内面の一部分が生きることを望んでいた証とも受け取れるだけに、悲しい最期に心が痛む。

妻のスーザン・シュナイダーは「今朝、私は親友でもあった夫を亡くしました。この世で最も愛されたアーティスト、素晴らしい人間だった彼は惜しまれるでしょう。私の心は張り裂けそうです」と声明を発表した。声明は「ロビンの家族を代表して、深い悲しみのときを過ごす私たちをそっとしておいてくださることをお願いします。彼がそう記憶されているように、私たちの望みはロビンの死に焦点をあてるのではなく、彼が多くの人々に与えた数えきれない喜びと笑いの瞬間を思い出してもらいたいのです」と結ばれている。

ロビンは主演映画を引っさげてたびたび来日していたが、記者会見は毎回爆笑の渦。ウケるとますます調子を上げて突っ走るサービス精神旺盛な姿が忘れられない。

ロビンの死は全米に大きな衝撃を与え、オバマ大統領も「彼は私たちを笑わせてくれた。私たちを泣かせてくれた。計り知れない才能を惜しみなく、それを最も必要としていた人たちに発揮してくれた」と追悼談話を発表。一緒に仕事をした映画人たちもツイッターなどSNSを通してその死を悼んだ。

ロビン自身もツイッターと連動するインスタグラムのアカウントがあり、最後の投稿は7月31日(現地時間)に娘・ゼルダさんの25歳の誕生日を祝う内容。幼いゼルダさんを抱いたモノクロ画像に「誕生日おめでとう、Ms.ゼルダ・レイ・ウィリアムズ! 今日、四半世紀になったけど、僕にとってはずっとベイビー・ガールです。ハッピー・バースデイ。愛してるよ!」と添えてある。

ゼルダさんは最愛の父の訃報に接し、12日(現地時間)にサン=テクジュペリの「星の王子さま」の一節「人はそれぞれ違ういくつもの星を持つ。そのなかのひとつに僕は住むから、そのなかのひとつで僕は笑うから、君にはすべての星々が笑っているように見えるだろう。君は、君だけが笑っている星を手に入れるんだ」を引用し、「愛してる。寂しい。これからは上を向いていくようにする(I love you. I miss you. I’ll try to keep looking up.) Z」とツイートした。

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