横浜流星、列車の中で猫と見つめ合う——「鏡の奥を探る」をテーマに精神の迷宮の奥深くへ誘う短編映画

『MIRRORLIAR FILMS Season5』では個性豊かな全6作品が集結

短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season5』より、横浜流星が主演を務める『MIMI』、儚い恋物語『駆け抜けたら、海。』のポスタービジュアルと予告編を紹介する。

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『MIRRORLIAR FILMS（ミラーライアーフィルムズ）』は、クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト。2021〜2022年に劇場公開されたSeason1〜4では、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した36本の短編映画を発表した。Season5〜8では、竹中直人、大橋裕之、小栗旬、浅野忠信ら著名クリエイターの作品から一般公募作品まで、多彩な短編映画が集まった。

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Season5は、個性豊かな全6作品となる。元理学療法士という特異な経歴で得た感覚と感性で劇映画・ドキュメンタリーを創作する榊原有佑監督の『MIMI』は、「鏡の奥を探る」をテーマに、「俳優は鏡をも騙す」という意味の本プロジェクト名「MIRRORLIAR」を探求。横浜流星が主演を務め、プロジェクトのプロデューサーでもある阿部進之介、山田孝之、森永悠希らが共演、山下幸輝がカメオ出演する。

俳優をはじめ、コメディアン、画家、ミュージシャンなど多彩な分野で活躍する竹中直人監督作『たてこもり』は、演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ・スクールゾーンの橋本稜、俵山峻を主演に迎え、ちいさな喫茶店の一角で起こる壮大な群像劇を描く。

漫画家・大橋裕之監督作『変哲の竜』は、お笑い芸人として、作家として独自のクリエイティビティを表現する又吉直樹を主演に、山田孝之、伊藤沙莉という豪華キャストを共演に迎えた、ふと嗅いだ“におい”をめぐる物語だ。

さらに、22歳のリトアニア人ピウス・マチュルスキス監督が競争社会で生きる若者の葛藤、そして暴力性と残酷さを描き、2023年夕張国際映画祭短編部門にてグランプリを獲得した『NAIKU』。ちょっと変わった3人のとある1日を描き、池袋みらい国際映画祭にて特別審査員賞を受賞した巖川虎太郎監督作『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』。友情と恋愛のはざまを描き、下北沢映画祭にノミネーションされた十川雅司監督作『駆け抜けたら、海。』の計6作品のラインナップとなっている。

今回紹介するのは、横浜流星が主演する『MIMI』と、友情と恋愛のはざまを描いた儚く美しい恋物語『駆け抜けたら、海。』のポスタービジュアルと予告編だ。

『MIMI』のポスタービジュアルは、列車で横浜流星と猫が見つめ合っているもの。「精神の迷宮の奥深くへ誘われる『架空』の世界」という意味深なコピーが興味を引く。今目に見えているものは現実なのか？　架空の世界なのか？　そもそも自分は誰なのか…。「俳優は鏡をも騙す」という意味の本プロジェクト名「MIRRORLIAR」を探求し、「鏡の奥を探る」がテーマとなっている本作。予告編は、現実と架空の狭間で揺さぶられるような映像となっている。

『駆け抜けたら、海。』は、親友の星野うみ（嶺結）に片想いをしている女子大生の綾瀬みつき（松原怜香）の葛藤を描く。本作の予告編は、一歩踏み出したら壊れてしまいそうな危うさ、それでも想いを伝えたいという葛藤や衝動が伝わる映像だ。ポスタービジュアルでは、うみの無自覚な距離感に、みつきのドキドキが伝わってくるような場面が切り取られている。

また、『MIRRORLIAR FILMS　Season5』が、5月31日の劇場公開に先駆けて、5月24日〜26日にデンマークで開催される「デンマーク日本映画祭」でプレミア上映されることが決定した。日本デンマーク映画祭（JDFF）は、デンマークの映画監督ケネス・トゥルエルセンによって、日本映画・文化への関心を高め、日本とデンマークの映画協力のプラットフォームを作ることを目的に設立された。この映画祭は、海外で初めて上映される、才能ある日本映画の紹介にも力を入れている。今後、MIRRORLIAR FILMSとの協働による、両国の映画人財交流・育成をサポートしていく予定だという。

『MIRRORLIAR FILMS Season5』は、5月31日より2週間限定公開。