坂本あゆみの初監督作『FORMA』がベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞の快挙

ベルリン国際映画祭での坂本あゆみ監督(左)
ベルリン国際映画祭での坂本あゆみ監督(左)

憎しみの連鎖を描いた日本映画『FORMA』が、第64回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でFIPRESCI(国際批評家連盟賞)を受賞した。

第64回ベルリン映画祭・金熊賞は中国映画。銀熊賞受賞の黒木華に山田洋次監督も拍手

本作は坂本あゆみの監督デビュー作で、同賞を初監督作品で受賞するのは、坂本監督が日本人初となる。

人間の感情の最も恐ろしい部分に触れ、異様な緊張感が全編に漂う心理ドラマに観客も驚愕。衝撃のラスト30分に絶賛の声が絶えなかった。映画祭の審査員らは「奇をてらわずに、シンプルな脚本と見事な撮影、役者たちのすばらしい演技力で、真っ正面から描かれた意欲作であった」と、満場一致の授与であると絶賛した。

今回の受賞についてついて坂本監督は「デビュー作品がこのような賞を取るなんて、信じられません」と喜び、「これは、終わりではなくスタートです」と新たな決意を語った。

『FORMA』は2014年に公開される予定。

【関連記事】
黒木華がベルリン映画祭で最優秀女優賞に!「山田監督のおかげです」
メリル・ストリープがベルリン国際映画祭で名誉金熊賞を受賞!
内野聖陽がベルリン国際映画祭に初参加。観客からの拍手喝采に涙ぐむ
山田洋次監督作『東京家族』が、小津監督の『東京物語』と共にベルリン映画祭で上映