英語のセリフが日々増殖? 『LOST』撮影で真田広之が増える英語に四苦八苦

英語のセリフに悩まされたと語る真田広之
英語のセリフに悩まされたと語る真田広之
英語のセリフに悩まされたと語る真田広之
写真左から、エグゼクティブ・プロデューサーのカールトン・キューズ、杉山愛、真田広之
写真左から、トーク中のカールトン・キューズと真田広之
花束を受け取った後、逆に花束を贈り返す真田広之(左)と受け取る杉山愛(右)
杉山愛

無人島に墜落した旅客機の生存者48人が繰り広げるサバイバルサスペンス『LOST』。この人気ドラマの最終シーズンとなる『LOST ファイナル・シーズン』に出演した真田広之が緊急来日。2月8日にザ・リッツ・カールトン東京で行われたスペシャルトークセッションに姿を現した。

【動画】『LOST ファイナル・シーズン』 スペシャルトークセッション

この日は、真田と共に、『LOST』のエグゼクティブ・プロデューサーであるカールトン・キューズも登壇。実はカールトンは、現時点で『LOST』の結末を知る全世界に2人しかいない人物の1人。『LOST』はネタバレ厳禁なドラマなだけに、司会からその辺りのことを聞かれると、自分が今“機密情報”を持っている“要人”であることを踏まえ、「帰りの飛行機がうまくアメリカに到着するといい、今はそれを祈るのみです」とユーモアをまじえて話していた。

一方の真田は、「アメリカで、これだけ人気のドラマに出ることは想定外」と意外な出演オファーだったことを明かすと、「以前から素晴らしい作品であることは知っていたので、あとは、役次第だと思った」と出演に至る経緯について語り始めた。「まずは彼らにお会いし、役の説明を受けた。こちらからぶつけたいろいろな質問にも、真摯で的確に答えていただいた。なので、普通なら脚本もなしで飛び込むことはしないのですが、今回は彼らを信じて飛び込もうと。そういう意味ではギャンブルに近い決断でした。でも、この賭けに関しては“ロスト”しなかった」。

ただ、誤算だったのが言葉だ。真田が演じる演じる道厳(どうげん)役は、当初、日本語しか喋らない予定だった。「日本語なら、直前に脚本をもらっても、何とかなる」。そう思っていた真田だが、いざ、はじまってみると「1話目の終わりに実はちょっとだけ英語が出てきて、次、次、次と進むうちに、少しずつ英語と日本語の配分が変わっていきました」と、英語に悩まされた模様。すると横からカールトンが、「実はだましたんです。秘密の戦略で(笑)。最初は日本語だから大丈夫と言っておいて、最後には全部英語にしようと」と、英語のセリフが増えることは最初から折り込み済みであったようで、いたずらっ子っぽい笑顔をのぞかせていた。

また共演者について聞かれると、真田は「『スピード・レーサー』で共演したマシュー・フォックス以外は誰も知らなかったので、彼がいることが支えだった」とマシューの存在が助けになったと明かす。一方で、初対面となる俳優たちについては、「シーズン1〜5までDVDで見てきたウォッチャーとしては、初日に現場に行ったとき、まるではじめてディズニーランドに行った子どもが『ミッキーだ、ミニーだ、ドナルドだ』と言うように、『ソーヤーがいる、ケイトも』ってなってしまった。でもすぐに、『いかんいかん、俺は仕事をしに来たんだ』と、慌てて正気に戻りました」。

なお、この日はほかに、元テニス選手の杉山愛も応援に駆けつけ、真田とカールトンに花束を贈呈。世界を相手に戦う者同士、お互いに刺激になると話していた。

『LOST ファイナル・シーズン』は5月より海外ドラマ専門チャンネルAXNにて第1話のプレミアを放送。年内にはDVDも発売予定だ。

【関連記事】
【動画】『LOST シーズン4』つるの剛士 TV-CM 撮影現場公開・制作会見
つるの剛士が人気海外ドラマ『LOST シーズン4』のテレビCM撮影に挑戦
『スピード・レーサー』作品紹介