現実とリンク!? 企業買収を描く『ハゲタカ』が興収5億円を突破!

5月11日の完成披露記者会見にて。左から栗山千明、柴田恭兵、大森南朋、玉山鉄二
5月11日の完成披露記者会見にて。左から栗山千明、柴田恭兵、大森南朋、玉山鉄二
5月11日の完成披露記者会見にて。左から栗山千明、柴田恭兵、大森南朋、玉山鉄二
『ハゲタカ』より。TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開中。
(C) 2009 映画「ハゲタカ」製作委員会

TOHOシネマズ六本木ヒルズほか、全国267スクリーンにて上映中の『ハゲタカ』が、公開初日から18日までの13日間で累計4億8785万5250円の興収を上げ、19日中にも興収5億円を突破することが、配給元の東宝によって発表された。

『ハゲタカ』は、企業買収をテーマにした真山仁の原作小説を2007年にドラマ化し、権威ある国際番組コンクール「イタリア賞」を獲得した作品の映画版。ドラマの4年後を舞台に、日本の大手自動車メーカーが、突如、中国系ファンドに買収を仕掛けられる様子が描かれていく。

映画公開にあわせるかのように、中国の四川騰中重工機械がGMの「ハマー」ブランドを買収したり、中国の家電量販店大手・蘇寧電器が日本のラオックスへ出資するニュースが駆け巡るなど、作品世界が現実にリンクしてきていることも話題を呼んでいる。

また『ハゲタカ』は、映画のメインターゲットといわれるF1層(20〜34歳)ではなく、中高年の男性など、これまであまり映画を見ないといわれてきた層をターゲットにしている点も注目を浴びている。確実に高齢化社会を迎えている日本では、映画界もF1層にばかり頼っていられないのが現状で、邦画が好調なうちに観客層の幅を広げていこうとしているのだ。そうした動きを後押ししたのが『おくりびと』のアカデミー賞効果で、『おくりびと』同様、中高年をターゲットにした『60歳のラブレター』も約7億円のスマッシュヒットとなっている。

なお、『ハゲタカ』は関連商品の売上も好調だ。原作本『ハゲタカ』『レッドゾーン』シリーズは累計139万部を突破。ドラマのDVDボックスも累計4万セットを突破しているという。

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