ハイエンドオーディオのクォリティで映画も音楽も! 最高峰のプレーヤー&アンプが15年ぶりに全面刷新

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LINN オーディオ

デジタルに初めてハイエンドの概念を持ち込む

オーディオとビジュアルの両方を高品位に両立させるハイエンドの製品は少ない。ビジュアルに関する規格がめまぐるしく更新され、短いサイクルでの買い換えを余儀なくされるからだ。そんな中、適宜アップグレードプログラムを用意し、長く愛用できる製品をリリースし続けるブランドとして、スコットランドのLINN(リン)に注目したい。

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同社は、大ヒットしたCDプレーヤーの名機CD12の製造をいち早く終了、来るべきネットワークオーディオの再生にハイエンドブランドとしていち早く取り組んだことで知られる。それまでmp3などポータブルオーディオが中心だったPCオーディオの概念を覆し、ネットワークオーディオにロスレス(元の音楽情報から欠落がないこと)やスタジオマスタークォリティといった概念を持ち込んだ立役者といえる。

そのフラッグシップが、KLIMAX(クライマックス)シリーズ。ネットワーク・プレーヤー&プリアンプ(同社はストリーム・プレーヤーと呼ぶ)が、2007年の初号機KLIMAX DSから3度のアップグレードを経て、今回、KLIMAX DSM/3として登場した。従来モデルからの流用が一切ない、15年ぶりのフルリニューアルとなる。

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完全自社設計の「Beating heart/鼓動する心臓部」

LINNはこれまで、多くのメーカーと同様に、他社から良質なDAC(デジタル信号をアナログに変換する)チップを選んで採用してきた。しかしKLIMAX DSM/3では、自社で設計したディスクリートDAC「Organik DAC Architecture」を採用。「Beating heart/鼓動する心臓部」と呼んでいる。

LINN オーディオ

オリジナルでDACを開発するメリットは、自社開発のソフトウェアとマッチングが図りやすく、安定した動作や、求める音質を得やすいフレキシビリティにある。LINNは、自社で設計し生産できる技術者とCNC機械加工機、サーフェスマウント・マシンを保有しているからこそ実現できた。

また、従来よりKLIMAXシリーズを特徴付けてきたアルミニウム削り出しのボディは、デザインが変わっても健在。5軸CNC機械加工機を使ったブロックからの切削に、実に8時間を掛けるという。天板の溝は角度によって光の反射が変わり、まるでレコードの溝のよう。LINNのルーツであるレコードプレーヤーLP12を彷彿させるものとなっている。

また、先にミドルグレードのSELEKTシリーズで初採用された、機能とデザインを両立する特徴的なダイアルを天板にマウント。SELEKTよりも洗練され、ステンレスと真鍮の素材感が際立っている。

LINN オーディオ

このように所有欲を満たす仕掛けと共に、KLIMAX DSM/3は、アナログ音声はもちろん、あらゆる最新のデジタル音声を受け入れる懐の深さを持っている。LAN端子を通じたネットワーク再生(ファイル再生、ストリーミング再生)、デジタル入力(同軸、光、USB)、Wi-Fi、Bluetoothのほか、HDMI端子を装備。ARC/eARCに対応し、テレビ等とHDMIで接続することで、映画や音楽といった映像コンテンツの音声を、まさにハイエンド・オーディオ・クォリティで楽しめる。

なお、従来モデルからのアップグレードプログラムが用意されているのも、LINNの特徴で、長く愛用できる秘訣だ。サポートする音声ストリーミングサービスもさらに充実する予定で、SpotifyのロスレスサービスSpotify HiFiや、Deezer、Amazon music HDといったロスレスでのストリーミング再生が今年後半には実現しそうだ。(文:fy7d)

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