東宝、『鬼滅』効果で株価がコロナ前の水準に一時回復!

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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』本ポスター
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を展開する東宝株式会社の株価が、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大前の水準に回復した。

『鬼滅の刃』驚異的スタート、『コナン』を2倍超上回る歴代新記録

映画の製作配給を行う東宝は今年、4月に発令された非常事態宣言でTOHOシネマズなど系列映画館を軒並み休館。新作映画の製作もままならない状態に追い込まれた。このコロナ危機を受けて、東証一部に上場する東宝の株価は、1月の1株4500円台後半から一時3000円以下に急落した。

非常事態宣言が解除され、全国自治体で各映画館が再開されると、株価は4000円台まで回復。しかし映画館は感染予防として1席空けが徹底され、収益は十分に上げられないことが要因の1つになり、再び株価が急落。8月上旬には3200円を切った。

しかし7月17日公開の『今日から俺は!!劇場版』、7月23日公開の『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(7月23日)、8月7日公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』などの興収好調が株価を下支え。続けてTOHOシネマズでも積極的に展開された9月18日公開の『TENET テネット』が大ヒット。東宝は10月13日に2021年2月期の連結業績予想に関して、純利益を50億円から90億円へ上方修正した。

それらと平行し、『鬼滅の刃』の劇場公開に向けて各種キャンペーンやPRイベントが積極的に展開。いよいよ10月16日に劇場公開されるや、初日から人気爆発。興収がいきなり10億円超になると一斉報道され、尻上がりに上昇していた株価が週明け19日に、年初来高値の4790円へ到達。コロナ前の水準に戻った(20日終値は4520円)。

SNS上で「日本経済の柱」と期待される『鬼滅の刃』。他作品と一丸となり、まずは“東宝の柱”として大きな役割を果たしたと言えそうだ。