出口夏希、『ルックバック』ヴェネチア国際映画祭の熱狂を回想「本当に頑張ってよかった」

#ルックバッ#ルックバック#出口夏希#岡田六花#是枝裕和#蒔田彩珠#野呂佳代

『ルックバック』
(C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2 Pictures・集英社
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』
『ルックバック』

蒔田彩珠も海外からの反響に手応え「すごく良い経験でした」

実写映画『ルックバック』の初日舞台挨拶が9月11日に開催され、主人公・藤野役の出口夏希、京本役の蒔田彩珠、2人の子ども時代を演じた七瀬ふうりと岡田六花、藤野の母・朱里役の野呂佳代が登壇。会場から大きな拍手が送られる中、笑顔でステージに姿を現した。

・出口夏希、蒔田彩珠らが登壇した実写映画『ルックバック』初日舞台挨拶の場面写真を見る

・12歳の新星・七瀬ふうり&岡田六花とヴェネチアを魅了! 出口夏希&蒔田彩珠『ルックバック』世界初上映

『ルックバック』

本作は、イタリアで開催中の「第83回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門」にも出品され、9月7日(現地時間)の公式上映では12分間にも及ぶスタンディングオベーションを獲得。その熱狂冷めやらぬ中での初日舞台挨拶となり、会場は熱気に包まれた。

登壇したキャスト陣は、まず集まった観客へ向けて一人ひとり挨拶を行った。初日を迎えた出口は、「本日はこんなにお集まりいただきありがとうございます。やっと…やっとですね! 初日まですごく緊張しながら、たくさんPR活動も行ってきたのですが、ぜひたくさんの方に見ていただけたら嬉しいです」と安堵の表情。蒔田も、「1年という長い期間をかけて作ってきたこの作品が、ようやく初日を迎えることができて本当に嬉しいです」と感慨深くコメントした。

子ども時代の藤野を演じた七瀬は「是枝監督に『日本を任せた』と言われたので、任されていきたいと思います!」と元気いっぱいに宣言し、頼もしい姿を見せた。子ども時代の京本役・岡田も「本当に長い期間を通して撮影してきた作品だったので、ようやく公開になってとっても嬉しいです」と深々と一礼した。

最後に、藤野の母親・朱里役を演じた野呂が「今日はみんなと一緒に参加できてすごく嬉しいなと思います。舞台に上がってくるときに、1人ひとりの背中を見ていたらすごく感動してしまいました(笑)」と胸の詰まる思いを明かした。

公開初日を迎えた現在の心境について、出口は「撮影のときからすごく不安だったんですけど…やっぱり是枝さんが撮ってくださったので、自信を持って舞台に立ちたいなと思います」と胸を張った。

昨日までヴェネチアに滞在していた蒔田は、「日本の方々の反応を見る前に海外の方たちの反応を見たので、今度は日本の皆さんがどんなところで笑って、どんなところで感動するのかがすごく楽しみです」と期待をのぞかせた。

『ルックバック』

是枝監督の大ファンだという野呂は、オファーを受けた際の興奮について「是枝さんの映画に出られるのはすごく嬉しいことだし、自分ももっと成長していきたいと思える。是枝さんの映画作りを間近で見られるところがとても嬉しくて、今回もすごく色んなものを教えていただきました」と振り返った。

本作で親子役として共演した七瀬との撮影エピソードに話が及ぶと、野呂は「この子(七瀬)は本当におもしろくて。 “子どもらしい子ども”というか(笑)。本当に伸び伸びしていて、是枝監督にもクマのキャラクターのあだ名とかつけて『あ、今日からその名前で!』みたいに和気あいあいやってたし。監督に色々言っている姿がとっても可愛くておもしろくて、監督も『あ、わかりました』みたいな感じで(笑)。楽しい現場にしてくれましたし、私も一緒に遊んでもらって、ボーリングとかやりました」と語った。

さらに「(七瀬が)リコーダーをすごく練習していたんですけど、いきなり『リサイタルを開くから』って言われて。リコーダーの練習でオリジナルの曲をずっと吹いてるから、頭に残っちゃいました(笑)」と、現場でのほほえましい思い出を明かした。

イベント中盤では、ヴェネチア国際映画祭での思い出話に花が咲いた。会場となったリド島の雰囲気を振り返った出口は、「映画祭の関係者の方たちがいっぱいいて、みんな映画が好きでこの街に集まってるんだろうなって思うくらい温かくて。普通に私たちも観光客として街を歩いていましたね(笑)」と、リラックスして楽しんだ様子を見せた。

通訳のヘッドセットに慣れず緊張したという蒔田も、「原作から好きと言ってくださる海外の方も多くて、こんなに期待して見てくれていたのはすごく嬉しかったです」と手応えを語った。

七瀬は「移動用の水上タクシーの船の上で立って風を浴びていて、海に木の棒が刺さっていて鳥がとまっていたので、きょうちゃん(岡田)と『チャオ~!』って挨拶したり(笑)。フォトコールでも『好きなポーズして』と言われてジャンプしたんですけど、レッドカーペットでも『ジャンプして』と言われて。『ジャンプ好きなのかな?』って話をきょうちゃんとしてました(笑)」と、楽しそうに振り返った。

岡田も「ポーズをたくさんやってと言ってくれて慣れないヒールだったのでジャンプすると足が痛かったんですけど、ふうりちゃんと一緒にやってとっても楽しかったです。現地の人も本当に温かくて、通りすがりの人に『チャオ~』と言ったら『チャオ~』と返してくれたり、たまに日本語で話しかけてくれたりして嬉しかったです」と、異国での温かな交流を明かした。

『ルックバック』

そして話題は、公式上映後の12分間に及ぶスタンディングオベーションへ。出口は「今でも鮮明に覚えているんですけど、終わった瞬間に観客の方々が立ち上がって拍手してくださって。見渡すと皆さんすごく温かい顔をしているんですよね。本当に頑張ってよかったなって、つい泣いちゃいました」と、万感の思いで涙を流したことを告白。

蒔田も「1000人くらいの方と一緒に映画を見るのも初めてでしたし、みんなが『良い』と思ってくれたのを実感できる経験ってなかなかないので、すごく良い経験でした」と振り返った。

日本でニュースを追っていたという野呂は、「大勢の人の前に出たときのみんなの笑顔がとても素敵で、本当に綺麗でした! 質疑応答のときも、みんなの良さが滲み出ていてとても素晴らしかった。日本を背負う方たちだなと思っていました」と熱く絶賛した。

さらに、出口と蒔田からは仮面を、七瀬からはキーホルダーとマグネットをヴェネチア土産としてもらったという野呂。「すごく素敵なお土産をいただいた」と喜ぶ野呂に対し、七瀬が「(キーホルダーとマグネットを)飾ってね! つけてね!」とすかさず声をかけ、まるで本当の親子や友だち同士のような仲むつまじいやり取りで会場を和ませた。

また、是枝監督の音へのこだわりが話題になると、野呂は自身が足を運んだ編集現場でのエピソードを披露。「最後の音入れの作業で、専用の大きなシアターのようなところに行かせていただいたんです。スピーカーが大量にあるような場所で、是枝監督が真ん中に座って音響や音楽のスタッフさんとどこを直すかという作業をされていて。そのときは紙の音ひとつにすごくこだわっていらっしゃったんですけど、音ひとつでこんなにも見え方が違うんだということを初めて体験させてもらいました。すごく勉強させていただけて感謝しています」と、作品の高いクオリティを支える制作の裏側を明かした。

イベントの締めくくりには、主演を務めた出口と蒔田から、これから映画を見る観客へ向けて心のこもったメッセージが送られた。

出口は「この作品は、何かに夢中になっていたり、夢を追いかけている人たちの背中を押してくれるような作品になっていると思います。私も撮影しながらたくさん考えさせられましたし、何よりふたりの少女が夢に向かって頑張っている姿がすごく愛おしい。ぜひたくさん見ていただいて、たくさん愛してほしいです」と呼びかけた。

続く蒔田も「この作品の実写化が決まったとき、原作がすごく人気のある漫画ということもあって不安でプレッシャーを抱えていたんです。でも撮影が始まったら、是枝監督や夏希ちゃんとそんな不安も忘れて楽しく撮影ができました。私たちはすごく愛を持って、自信を持って作った作品なので、1人でも多くの人が『見てよかった』と思ってくれたら嬉しいです」と熱い思いを語った。キャスト陣の作品への愛が終始伝わる温かな舞台挨拶は、会場を包む大きな拍手とともに幕を閉じた。

『ルックバック』は現在公開中。

INTERVIEW