吉沢亮と杉咲花W主演で「キミスイ」原作者の『青くて痛くて脆い』映画化

#吉沢亮

(C) 2020「青くて痛くて脆い」製作委員会
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「青くて痛くて脆い」原作書影

吉沢亮と杉咲花のW主演で、「君の膵臓をたべたい」の住野よる原作の「青くて痛くて脆い(あおくていたくてもろい)」が実写映画化されることがわかった。

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住野よるは、デビュー作「君の膵臓をたべたい」が2015年に出版され累計200万部を突破し、一躍ベストセラー作家の仲間入り。2017年には、同作が浜辺美波と北村匠海のW主演で映画化され、興行収入35.2億円の大ヒットを記録。若者を中心に「キミスイ」ブームを巻き起こした。

今回映画化されるのは、そんな住野の第5作目となる「青くて痛くて脆い」。住野自身が発売当時のインタビューで「今まで出した本の中で一番自信がある最高傑作」と述べる意欲作だ。2018年「二十歳が一番読んだ小説」にも輝きベストセラーになった。「大切な仲間」と「居場所」を奪われた大学生の青年が、嘘と悪意にまみれながら復讐していく青春サスペンスだ。

人付き合いが苦手な大学生・田端楓(たばた・かえで)と、空気の読めない発言ばかりで周囲から浮きまくっている秋好寿乃(あきよし・ひさの)。まるで正反対なひとりぼっち同士の2人は、「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を作るが、秋好は“この世界”からいなくなってしまう…。秋好の存在亡きあと、モアイは社会人とのコネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系就活サークルに成り下がる。取り残されてしまった楓の怒り、憎しみ、すべてをのみこんだ感情が暴走していく。あいつらをぶっ潰す。モアイをぶっ壊す。どんな手を使ってでも。楓は、秋好が叶えたかった夢を取り戻すために親友や後輩と手を組み「モアイ奪還計画」を企むが……。

吉沢が田端楓役、杉咲が秋好寿乃役に扮する。吉沢は2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主演。杉咲も2020年度後期のNHK連続テレビ小説『おちょやん』でヒロインをつとめることが決定しており、本作では次期大河ドラマと連続テレビ小説の主演同士がW主演という、豪華な顔合わせにも注目が集まる。

本作出演に吉沢は「今回僕が演じた“田端楓”という役は、今まで演じたことのない闇の抱え方、屈折の仕方をした役で、観た人から嫌われそうな役だったのですが、演じていてとても楽しかったです。小説だからこそ成立しているロジックを映像的に落とし込んでいて、とても面白い作品になっていると思います。杉咲さんは、現場でも秋好同様、ずっと笑っている印象でした。前にご一緒した時は同じシーンがほぼなく、今回ガッツリお芝居を出できて嬉しかったです」とコメント。

杉咲は「住野よるさんの作品がすごく好きで、原作が出た時から『もし実写化されるならこの役をやりたい!』と思っていたので、オファーをいただいたときはすごく嬉しかったです。純粋な気持ちだけでまっすぐ突き進む、まぶしい秋好を演じられることは楽しみでした。この作品には、人に見られたくない部分がどんどん出てきて、隠されていたものがえぐられていくような描写もあり、『もしかしたら自分にもこういう一面が、どこかにあるかもしれない』という思いにもなったりしながら、ただの青春映画ではない、リアリティと深みのある作品になったと思います」と述べている。

『青くて痛くて脆い』は8月28日より全国東宝系にて公開となる。

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