【今日は何の日】ネルソン・マンデラ国際デーに見たい! “国の恥”と呼ばれたラグビーチームの奇跡の物語

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『インビクタス/負けざる者たち』
『インビクタス/負けざる者たち』
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7月18日はネルソン・マンデラ国際デー。南アフリカ共和国の政治家ネルソン・マンデラの誕生日に由来する国際デーだ。反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され、27年間に渡り刑務所に収容されたネルソン・マンデラ。釈放後はアパルトヘイトを撤廃する方向へと南アフリカを導き、1994年に南アフリカ共和国の大統領に就任。ノーベル平和賞も受賞している。

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そんなネルソン・マンデラの活動や人柄について知りたいなら、彼に関する映画を見るのがおすすめだ。今回は、数ある作品の中から、クリント・イーストウッドが監督した『インビクタス/負けざる者たち』を紹介しよう。

マンデラ大統領はなぜラグビーチームの再建を図ったのか? 

舞台は1994年。長い投獄生活から釈放され、南アフリカ初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラ。まだまだ国内の白人と黒人の溝は深く、問題は山積み。そんな中、マンデラ大統領は、弱小ラグビーチーム「スプリングボクス」のワールドカップ優勝こそが白人と黒人の和解と団結の象徴になると確信していた。

マンデラ大統領を演じたのはモーガン・フリーマン。何でも、ネルソン・マンデラ本人が「自身を演じてほしい俳優」としてフリーマンを挙げたことがきっかけとなり、本作の制作が決定したのだそう。本作でフリーマンはマンデラ大統領を、時に仏のように、時に人間らしく魅力的に演じている。

南アフリカ共和国の国民の中でも白人は黒人に比べて少数だが、マンデラ大統領は白人を排除するようなことは決してせず、一貫して「受け入れる」姿勢を示した。そうしたマンデラ大統領の姿が周りの人々を変え、ラグビーによって国民が一致団結していく姿に胸が熱くなる。マンデラ大統領の凄さはもちろんのこと、人種を超えて人々の心を一つにするスポーツの力を実感できる作品だ。

67分間、誰かの幸せのために何かをしてみよう

また、本作はラグビーチームの物語と並行して、マンデラ大統領を守る白人・黒人混成のボディーガードチームの姿も描かれている。最初はお互いを警戒し合いながら仕事をしていたボディーガードたちが、ワールドカップで心を一つにする感動的な“サイドストーリー”にも注目してほしい。

毎年ネルソン・マンデラ国際デーでは、ネルソン・マンデラがアパルトヘイト政策と闘った「67年」を記念し、社会奉仕活動などに「67分」の時間を費やすことを提案している。今日は、誰かの幸せのためにできることを考えて過ごしてみるのも良いかもしれない。(Y)

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