人生を賭してユダヤ人大量虐殺に関わった人の証言を記録したドキュメンタリー

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ファイナルアカウント
『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』ポスタービジュアル(C)2021 Focus Features LLC.

『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』8・5公開

“第三帝国”にかかわった市井の人々の証言を記録したドキュメンタリー『ファイナル アカウント 最後の証言』(原題:Final Account)が、8月5日から、全国で公開される。

ヒトラー率いるナチス支配下のドイツ“第三帝国”が犯した、人類史上最悪の戦争犯罪である、ユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」を実際に目撃した人々。武装親衛隊のエリート士官から、強制収容所の警備兵、ドイツ国防軍兵士、軍事施設職員、近隣に住む民間人まで、終戦から77年を迎える今、「現代史の証言者世代」と呼ばれる高齢になったドイツ人やオーストリア人など加害者側の証言と当時の貴重なアーカイブ映像を記録したドキュメンタリーだ。

同作を完成させた直後に亡くなったホランド監督

イギリス出身のドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、10代になって初めて、母がウィーンからのユダヤ人難民で、祖父母はホロコーストで殺害されたというルーツを知った。2000年代になり “祖父母を殺した人間を捜す”という目的でこのプロジェクトに着手したという。

「すぐに無理だとわかりました。しかし、彼らの仲間には実際に会うことができる。ヒトラーのために腕や銃を振り上げた人たち、残虐な犯罪を犯した人たちを通して、ホロコーストが繰り広げられた背景をよりよく理解できるかもしれないと考えたのです」。

ホランド監督は、08年から10年の歳月をかけて250以上のインタビューを行い、同作完成直後の20年6月、ガンにより、71歳で亡くなった。

“第三帝国”が犯した人類史上最悪の犯罪、元ナチス親衛隊将校ほか、加害者側の「証言」ドキュメンタリーだ。

22年2月には、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が開始された。まさに“今”起きていることを語っているかのような、時代を超えたメッセージが同作には込められている。

次々と語られる当事者たちによるショッキングな証言

この度、公開されたポスタービジュアルには、当時の少年少女たちがナチス第三帝国の国旗(ハーケンクロイツ)に向かい直立姿勢で右手を指先までピンと伸ばし掲げるナチス式敬礼でヒトラーへの忠誠を誓っているシーンの写真があしらわれている。

「ナチスドイツの子どもたちが晩年を迎え語る真意とは――」というコピーも並び、「確かに残虐で恐ろしい行為が行われていた。」「目をくらまされるな! 」「人間が人間をあのように扱ったなんて恥」といった、映画本編で語られた証言者たちのショッキングな発言も切り取られている。

映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』は8月5日から全国で公開される。また、ムビチケオンライン券は7月1日から発売される。

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