残虐の限りを尽くしたヒトラーとその取り巻きたち 独裁者の真実を知らしめる注目番組とは？

囚人の皮膚で工芸品を…

ロシアのウクライナ侵攻により、刻一刻と変わる社会情勢を全世界が固唾を飲んで見ている。そんななか、バイデン米大統領がロシアのプーチン大統領を「戦争犯罪人」と明言して話題となっているが、“歴史的悪人たち”にフォーカスして注目を集めている海外ドキュメンタリー3月9日～15のHulu週間ランキングからピックアップしていきたい。

・ロシア軍によるウクライナ侵攻など、現在の状況と恐ろしいほどリンクした近未来予測SFドラマ

今回ムビコレが取り上げるのは、海外ドキュメンタリー＆バラエティ部門で4位にランクインした『ナチス権力者：究極の悪』。本作で映し出されるのは、人類史上、類を見ないほど残虐な行為をしたとされる首謀者ヒトラー。そして、ヒトラーに勝るとも劣らない残忍さを持つ彼の部下たちだ。収容所送りにしたユダヤ人から略奪した膨大な美術品をコレクションする者や囚人の皮膚で工芸品を作る者など、悪の限りを尽くしたナチスを構成した者たちの知られざる顔に迫っていく。

繰り返されてもいい歴史と決して繰り返されてはいけない歴史があり、今回は後者に当たるが、すでにプーチン大統領を“現代版ヒトラー”と例える声も上がっているだけに、過去の過ちから学べることはないのかを考えたいところだ。そういう意味でも、いままさに見るべき1本と言えるかもしれない。

そのほか、ランキングの1位に輝いたのは、『24時間 －刑務所収監までの最後の1日－』。長期刑の判決を受けた犯罪者たちが刑務所に収監される前の最後の24時間をリアルに追いかけている。複雑な思いを抱える彼らの姿からは、家族との問題などについて改めて考えさせられるはずだ。学びの多いドキュメンタリーを見ることで、社会や自身についてさまざまな気づきを得るきっかけとして欲しい。（文：志村昌美／ライター）

【Hulu 3月9日～15日の週間ランキング／TVシリーズ】

1位『真犯人フラグ』
2位『君と世界が終わる日に』
3位『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』
4位『逃亡医F』
5位『金田一少年の事件簿』
6位『名探偵コナン』
7位『進撃の巨人』
8位『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテＱ!』
9位『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』
10位『金田一少年の事件簿』

【Hulu 3月9日～15日の週間ランキング／海外ドラマ】
1位『ウェントワース女子刑務所』
2位『デクスター：ニュー･ブラッド』
3位『クリミナル・マインド／FBI vs. 異常犯罪』
4位『ウォーキング・デッド』
5位『デクスター』
6位『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』
7位『プリティ・リトル・ライアーズ』
8位『CSI：科学捜査班』
9位『NCIS ～ネイビー犯罪捜査班』
10位『FBI：Most Wanted ～指名手配特捜班～』

【Hulu 3月9日～15日の週間ランキング／海外ドキュメンタリー＆バラエティ】

1位『24時間 －刑務所収監までの最後の1日－』
2位『世界10大ミステリーを追え!』
3位『SWAT －危険なミッション－』
4位『ナチス権力者：究極の悪』
5位『ブリティッシュ ベイクオフ』
6位『古代の宇宙人』
7位『ALONE ～孤独のサバイバー～』
8位『密着! ネコの毎日』
9位『マッチングの神様 ～結婚実験リアリティ～』
10位『マヤ文明の予言の島』

【Hulu 3月9日～15日の週間ランキング／アジアドラマ】
1位『医師ヨハン』
2位『トッケビ ～君がくれた愛しい日々～』
3位『コーヒーを飲みましょうか?』
4位『トンイ』
5位『輝く星のターミナル』
6位『リュソンビの婚礼式』
7位『VIP －迷路の始まり－』
8位『知ってるワイフ』
9位『私のIDはカンナム美人』
10位『成化十四年 ～都に咲く秘密～』