アカデミー賞に問題発生、オンライン投票は会員からの支持を獲得できるのか!?

2013.01.06

2012年も様々な映画が話題となったが、2013年も続々と話題作の公開が控えており、映画ファンのみならずとも、楽しみにしているところだろう。そんななか、多くの人が作品選びの参考にもしている賞レースで最も注目されているアカデミー賞のノミネート投票の方法に問題が生じており、波乱の幕開けとなっているようだ。

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今年の第85回アカデミー賞では、今まで行われていた郵便方式の投票が、新しく導入されたオンライン投票に変更され、昨年の12月17日からオンライン投票が開始されたが、一部でログインできないなどの問題が発生。急遽、投票の締め切りを当初の予定から1日延期し、1月4日までとしたことを発表した。今回は初の試みということもあり、従来の郵送とオンラインのどちらでも投票が可能となっているが、会員のなかにはオンライン投票はハッキングされるのではないかと心配している人や使い方がわかりにくいと話す人など、会員からの信頼と支持を得るまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。

アカデミー賞は、監督や俳優、プロデューサーなど映画界で活躍する人たちから成るアカデミー会員約6000人の投票により決定されるが、今回ノミネーションの発表は、当初予定されていたよりも前倒しで1月10日に発表されることになっている。

また、毎年アカデミー賞の前哨戦と言われているゴールデングローブ賞は、既に昨年12月13日にノミネーションが発表されており、授賞式は1月13日に行われる予定。例年、アカデミー賞のノミネーション発表の前に授賞式が行われることでも注目されていたため、この日程変更も様々な面で影響を与えることになりそうだ。（文：Masami Shimura／London）