夫婦役を演じた元夫婦の小泉今日子と永瀬正敏、子役の温かい言葉に感激し涙!?

現代女性の本音を描き続ける人気マンガ家・西原理恵子が、自身の人生を元に描いた作品を映画化した、笑って泣ける感動作『毎日かあさん』。この映画の完成披露試写会が1月20日に新宿ピカデリーで行われ、キャストの小泉今日子と永瀬正敏、子役の矢部光祐、小西舞優、小林聖太郎監督、原作者の西原が舞台挨拶に登壇した。

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元夫婦の小泉と永瀬が夫婦役を演じた本作。この共演をきっかけに復縁も噂されているが、この日は結婚報告会見以来16年ぶりのツーショットが実現するということで、数多くのマスコミが劇場に詰めかけた。そんななか登場した小泉と永瀬だが、照れくささ半分、嬉しさ半分といった様子。小泉は「去年の夏の猛暑のなか、1ヵ月“毎日かあさん”をしていました。（毎日かあさんを）してみて、世の中のお母さんたちはこんな大変なことを一生やり続けるのかと途方に暮れました」と話す一方、「そういうお母さんたちの応援になるような映画ができたと思います」と自信をのぞかせた。

西原作品のファンだという小泉は、「ほどんどの作品を読んできたので、このお話をいただいたときは躊躇がありました」と明かし、西原には絶対かなわないと思ったので、自分なりに役を再構築していったと振り返った。

夫婦の子どもを演じた2人の子役からすっかり慕われた様子の小泉と永瀬。矢部は「いつもお昼ご飯を一緒に食べてくれて、とても優しいお母さんでした。永瀬さんもおんぶをして遊んでくれたり写真を撮ってくれたり、とても優しいお父さんでした」とコメント。まだお箸がうまく使えない5歳の小西は、小泉がスプーンとフォークのセットをプレゼントしてくれたと笑顔を浮かべた。

アルコール依存症を患いガンに冒されるカモシダ役を演じた永瀬は、役作りのために2週間で12キロの減量を敢行。小西は「みんながお弁当を食べているときに、おとしゃん（お父さん）だけが水を飲んでいてかわいそうでした」と語った。また、永瀬のクランクアップの日に「いつも遊んでくれて嬉しかったのに、もう会えないと思って寂しくて泣いちゃいました」とも話し、永瀬と小泉を感激させていた。

亡き夫のことを描いた本作は、西原にとって特に思い入れの深い作品。西原は「一番びっくりしたのは、永瀬さんが私だけしかしらないカモシダを演じていたこと。私だけしか知らない表情、私だけしか知らない仕草をなんで知っているんだろうと……」と吐露。一方、小泉については「小泉今日子さんは私が知っている“輝けるキョンキョン”ではなく、めっちゃ“オカン”になっていて」と笑い、「役者さんは輝くだけじゃなくて、バッチイ汚れ役もできるんですね」と感心。「ずっとジャージで怒鳴り続けているという役で申し訳なかったです」と恐縮していた。

最後の挨拶では「この映画を愛してください！ よろしくお願いします」と呼びかけた永瀬。小泉は「涙腺の弱い方は、あらかじめハンカチなどを用意しておいてください」とアドバイスしていた。

『毎日かあさん』は2月5日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。

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