父親が映画を手本に完全犯罪！驚愕のトリックとは?! 一体誰が被害者なのか?

#アリバイ #サスペンス #サム・クァー #シャオ・ヤン #ジョアン・チェン #タイ #タン・ジュオ #トリック #中国映画 #共謀家族 #完全犯罪 #映画マニア 2021.07.01

捜査の先の先まで読み尽くす完全犯罪の結末は?!

「2020東京・中国映画週間」で上映され、大反響を呼んだサム・クァー監督の衝撃のサスペンス映画、『共謀家族』が7月16日より公開される。この度、メイキング＆インタビュー映像が到着した。

本作の舞台は東南アジア、タイ。幼き日に中国からこの地に移り住んだリー・ウェイジエ（李維傑）は、今は妻のアユー（阿玉）、高校生の娘ピンピン（平平）、まだ幼い娘アンアン（安安）の一家4人で幸せな毎日を送っている。インターネット回線会社を経営しているリーは、信心深く穏やかな人柄で、地域の誰からも好かれていた。『ショーシャンクの空に』が大好きなリーは、暇さえあれば事務所で映画ばかり見ている映画マニアでもあった。

そんなある日、サマーキャンプに出かけたピンピンが、そこで出会った不良高校生に睡眠薬を飲まされ、暴行される様子をスマホで撮られてしまう。ネットに動画を上げると脅されたピンピンは、自宅にやってきたその不良、スーチャットと揉み合いになり、誤って彼を殺してしまう。スーチャットは、地区のラーウェン警察局長の一人息子だった。

出張から帰り、妻からすべてを聞かされたリーは、愛する娘と家族を守る為、完璧なアリバイ作りに着手する。常々「映画1000本も見れば、世界に分からないことなどない」と考えていたリーは、それまで見てきた映画のトリックを応用し、捜査の先の先まで読み尽くした完全犯罪を計画する。警察の事情聴取に備え、妻子に想定尋問を繰り返すリーと家族との「共謀」の先にはしかし、予想もつかない結末が待っていた……。

解禁された本映像は、メイキングとインタビューに本編の映像が織り交ぜられたもの。インタビューは父親・リーを演じるシャオ・ヤンが、子どものいない自分が父親を演じるにあたっての思いを語るところから始まる。そして、妻・アユーを演じたタン・ジュオと共に、娘に起きた事件が2人にもたらす大きな変化についても触れている。変化とは、平凡な男は強い父親に、か弱い妻は強い母になっていくこと……。

続いて、もう一人の母親である、ラーウェン警察局長に扮したジョアン・チェンのインタビューも映し出され、役への解釈を聞くことができる。また、警察局長が息子を案じつつ鬼気迫る取り調べや捜査を行うメイキングや本編映像も流れ、進むにつれ緊張感が高まっていく映像になっている。

本映像の最後に、ジョアン・チェンは「起きたことが正しいか誤りかはその事柄をどう見るかで異なる」と、シャオ・ヤンは「“善良さ”は見方によって変わる」と語っており、善と悪の考え方について問いかける本作のミステリアスな魅力の一端が伺える。映画ファンの好奇心をくすぐる衝撃と驚愕のトリック・サスペンスに注目したい。