有害物質を海に…誰もが躊躇する役に挑んだ國村隼がジョニー・デップを絶賛

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MINAMATA―ミナマター』國村隼がジョニー・デップとの共演を語る

ジョニー・デップ製作にて主演最新作『MINAMATA―ミナマター』が、923日に公開される。それに伴い、本作でチッソの社長・ノジマ役を演じた國村隼のインタビュー映像が解禁となった。

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写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が、1975年に発表した写真集「MINAMATA」を元に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した本作は、2020年ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映されジョニーの魂の演技に各国メディアが絶賛。先日行われた日本の一般試写会でも「心に響いて涙が止まらなかった」「言葉を超えて心に残る忘れられない映画」「世界中で苦しんでいる人がいる今だからこそ観るべき作品」と熱い感想がSNS上に溢れた。

これまで『アウトレイジ』、『そして父になる』など、数々の話題作に出演した実力派俳優・國村。演じたのは、水俣病の原因となった企業、チッソの社長ノジマ役だ。チッソ工場が海に流す有害物質によって人々が苦しむこととなったのだが、このノジマ社長のキャラクターは実在の人物ではなく、複数の人物がモデルとなっている。普通なら誰もが躊躇するであろう役に挑んだ國村だが、製作陣が「典型的な悪徳社長にはしたくなかった。人として自分の人生を生きていることから、人間であると感じさせることが重要だった。このキャラクターには事件の複雑さ、対話の必要性を醸し出してほしかった。まさにそれを、國村隼が表現してくれた」と語る通り、複雑なキャラクターを、一面的ではない奥行きのある“人間”として見事演じきった。

インタビュー映像では、脚本を読んだ時について「まず、僕が海外であればぜひ一緒に仕事をしたいと思っていジョニー・デップが、日本で起こった事実を題材に映画を撮るという印象が一番強かったです。」と語った國村。「ユージンのキャラクターの内面がよく描かれていた。だから、史実を映画にしたということだけでなく、ユージンがどんな思いでどんな風に生きたのか、彼の人生の物語として読めて、それがすごく感動的でした。」と振り返った。またジョニー・デップとの共演については、「本当に楽しかったです。僕は本当のユージンは知らないですけど、これと決めたら動じない強さもあり、人に対してのチャーミングさと優しさを絶対持っていたと思うんですね。そういう意味で、ジョニーは彼を演じるのにぴったりですし、ビジュアルもすごく似ている気がしました。ユージン役はジョニー・デップしかいない、そんな風に感じました。」とコメントした。

解禁された場面写真は、チッソ工場でユージン(ジョニー・デップ)と交渉を試みる場面と、真田広之扮するチッソに補償を求める運動のリーダーヤマザキと対峙する緊迫のシーン。その表情からも、決して単純な悪役ではない、会社の責任を背負った男の苦悩や葛藤が言葉にせずとも伝わってくるようだ。これまで様々な役柄を演じ、鋭い洞察力で真摯に役と向き合ってきた國村隼だからこそ演じきることができた、この難役。日本を代表する俳優の渾身の演技を見逃すな!

MINAMATA―ミナマター』は923日より全国公開。