今も色褪せないチョ・スンウ×ぺ・ドゥナ主演のサスペンス・スリラー『秘密の森~深い闇の向こうに~』

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『秘密の森~深い闇の向こうに~』
『秘密の森~深い闇の向こうに~』 
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
『秘密の森~深い闇の向こうに~』
『秘密の森~深い闇の向こうに~』 

感情を失った検事×人情味あふれる刑事

韓国にて2018年に<第54回百想芸術大賞>のテレビ部門にて大賞ほかさまざまな賞を受賞した名作ドラマ『秘密の森~深い闇の向こうに~』(2017年)を紹介(U-NEXTにて配信中)。

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子どもの頃に脳手術を受けた影響で感情を失った検事ファン・シモク(チョ・スンウ)。検察の内部不正を断ち切ろうとしていたシモクの前に、第一、第二、第三の死体が相次いで現れる。そのうえ、周りの人すべてが殺人の動機を持つ容疑者として浮上する。シモクとは対照的に人情味あふれる性格のハン・ヨジン刑事(ぺ・ドゥナ)協力のもと、シモクは次第に犠牲者たちの共通点に気付き始める……。

殺人現場を偶然目の当たりにしたシモクとヨジン。無表情のまま殺人のシミュレーションを行うシモクを、多少違和感がありながらも信頼していくようになるヨジン、という関係性がいい。ヨジンがシモクを信じる理由は、「感情ではなく彼の行動」。この信頼の積み重ねが、作品の静かな感動にも繋がっていく。仕事上のパートナーとしては最高の二人なのだ。

『秘密の森~深い闇の向こうに~』 

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

イケメンすぎる悪徳検事!

シモクと同じ西部地検の検事であり、次長検事の右腕、ソ・ドンジェ(イ・ジュニョク)。モデルのような外見ながらも、地方大学出身という劣等感を持ち、自分のミスを当時見習いだったシモクになすりつけようとした過去を持つ。しかし、逆に暴露されてしまったことを未だに根に持っているというどこか憎めない部分も。イケメンというだけでなく、嫌味なキャラもあいまって、存在感は抜群だ。

対照的な二人を演じたチョ・スンウとペ・ドゥナ

理性だけで行動する冷徹で孤独な検事を演じたチョ・スンウは、1980年生まれの俳優。韓国の映画界&ミュージカル界でトップを走り続け、ドラマ『馬医』にも出演した。

一方、人情味あふれる女性刑事を演じたペ・ドゥナは、1979年生まれの女優。1998年にモデルデビュー後、映画『子猫をお願い』などで人気に。日本映画『リンダ リンダ リンダ』『空気人形』、アメリカ映画『REBEL MOON』など海外でも活躍中だ。

シモクを排除しようとする大きすぎる存在!

全員が容疑者に思えてしまう緻密なストーリー展開が印象的な本作。シモクとドンジェが対立を深めた背景には、検察庁のトップである次長検事の存在が大きい。洞察力と能力が長けている上に、殺人事件後、不正を追及しはじめたシモクに圧力をかけ始めるのが怖い。そんな次長検事に気に入られて出世したいのか、不正の隠蔽に奔走するドンジェとシモクはますます対立を深めていく。なお、そんなドンジェを主役にしたスピンオフドラマ『良いが悪い、ドンジェ』(2024年)にも注目したい。

一方、ヨジンの上司である警察署長が、次長検事と友人であるということが、ますます闇を感じさせる。どこの世界にもある内部不正に対し、上司相手に冷静に切り込んでいくシモクはとてもカッコいい。話が進むごとに容疑者がコロコロ変わるストーリー展開に引き込まれるのはもちろん、そんなシモクの生き方を見習いたいと思うサスペンスドラマであった。(文・渡邉啓子/ライター)

『秘密の森~深い闇の向こうに~』は、U-NEXTにて配信中。