松たか子、松山ケンイチにカンヌ土産“フォーTシャツ”!『ナギダイアリー』舞台挨拶で爆笑

#ナギダイアリー#松たか子#松山ケンイチ#深田晃司#石橋静河

『ナギダイアリー』
(C) 2026 ナギダイアリー・パートナーズ(スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック)/ Survivance / Momo Film Co.
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撮影以来の再会でサプライズ 石橋静河も思い出を明かす

深田晃司監督の最新作『ナギダイアリー』の日本初上映となるジャパンプレミアが8月29日に開催され、主演の松たか子をはじめ、共演の石橋静河、松山ケンイチ、深田監督が登壇する舞台挨拶が行われた。

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日本で初となる上映を迎え、主演の松は「カンヌでの上映を経て、やっと日本で皆さまに披露できることに興奮しています。皆さまのお気に入りの一本になってくれることを願っています」と感慨深い面持ちでコメント。

続いて、石橋も「やっと日本で公開されることが嬉しいです」と喜びを語り、松山は「僕だけカンヌに行けていないので、今日はじっくり話を伺いたいです」と、撮影以来となる再会を楽しみにしていた様子をのぞかせた。

『ナギダイアリー』

カンヌ国際映画祭では約7分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、すでに15を超える国と地域での公開が決定している本作。カンヌ常連の深田監督とともに、今回初めて映画祭に参加した松と石橋に現地での感想を尋ねると、松は「7分。計っていないけど、あれが7分だったんですね! 観客の皆さんが、松山さん演じる好浩に反応して爆笑していて…」と、現地での意外な反応を振り返った。

すると、松山は「笑えるところありましたか? ウケることなんかしたかな?」と興味津々。石橋も「温かかったということが印象に残っています。皆さん、字幕を追いながら一生懸命に見てくれて嬉しかったです」と振り返った。

さらに、カンヌ渡航メンバーに聞きたいことを尋ねられた松山は、「お会いするのが撮影以来で、先ほど松さんからお土産をもらいました。フランスにあるベトナム料理屋さんの“フォーのTシャツ”!」と、思わぬエピソードを披露。松と石橋が現地で訪れたベトナム料理店のTシャツだといい、松は「美味しかったです。“フォー”って書いてあって、松山さんにこれを渡さなきゃと思っていて…家にずっとあったので、今日渡せてホッとしました」と安堵の表情を浮かべた。

これを受けて、松山が「写真撮影の時に着て、会場の皆さんにお披露目します!」と宣言すると、急きょTシャツ姿を披露することが決定。思わぬ展開に、会場はさらに盛り上がりを見せた。

『ナギダイアリー』

続いて、深田監督がオリジナルで脚本を執筆し、完成までに9年もの歳月をかけた本作について聞かれると、深田監督は「2016年8月に初めて奈義町を訪れた時に、平田オリザさんの『東京ノート』を奈義町現代美術館で映画化しようという話から始まりましたが、東京を舞台にするのはもったいないと思って、奈義を舞台に決めました」と企画の始まりを説明。「奈義町には10ヵ月ぐらい過ごして、イベントに参加したり、街で起こったことや出会った人から聞いた話が反映されています」と、脚本が形作られていった過程を振り返った。

脚本を読んだ印象について、松は「これは(石橋演じる)友梨さんのお話だな、と思ったのが最初の感想。友梨さんがナギで出会った人たちや見た風景、そういうものが彼女の中の何かを形作っていく。友梨が出会ったものの中の一種類が寄子で、ちゃんと存在しなきゃなと思った印象でした」と回想。

石橋は「読み終わった読後感が爽やかでした。無理矢理じゃなく前向きな気持ちになりました。完成した作品を見て、爽やかさが視覚化されて、より心地の良いものになっていた」と語った。

松山は「10代の学生2人がとても印象に残っています。僕が10代の頃と違って世の中の環境が変わって、自分が言語化できなかった感覚が言語化されているという風に思います」と話し、「見えなかったものが見えてくる。それに対して大人たちはどう向き合っていくかということが、すごく考えさせられました」と、世代間の交流が描かれる本作への率直な思いを口にした。

『ナギダイアリー』

また、本作に登場する架空の町「ナギ」のモデルであり、撮影が行われた岡山県奈義町での思い出を聞かれると、松は「私と静河ちゃんは隣同士のロッヂで、多く作ったご飯を交換したりしていました」と振り返り、石橋も「私はカレーをお持ちして。松さんは玄米とか」と撮影中の交流を明かした。

さらに石橋が「松さんはカメムシが苦手なんですよね」と切り出すと、松は「私は虫がとても苦手なんですが、松山さんから『虫たちからしたら僕たちがお邪魔しているんですよ』と教わり、反省しました」と告白。

一方、松山は「今回僕はWi-Fiが使える環境がいいと言ったので、実は大きな一軒家でした。カメムシは一匹もいなかったです。わがまま言ってすみません」と会場の笑いを誘った。

さらに松山は「せっかく大きいところに泊まれるなら、親子役を演じた川口君と同級生役の藤原君も呼ぼうということで、ご飯を作ったりケーキを作ったり、川口君と親子の距離感をつくっていました」と、撮影外でも親子役の関係を育んでいたことを明かした。

これに石橋が「ケーキをホールで5~6個作っていましたよね」と付け加えると、現場では人気ですぐになくなったというケーキを食べられなかった深田監督が、寂しげな表情を見せた。

『ナギダイアリー』

奈義町の魅力について、深田監督は「僕は場所や土地をあまり神格化せず、どの土地も住んでいる人にとっては故郷であり、思い出深い場所だと思っています」と前置きしつつ、「ただ、奈義で会う人たちはみんなものすごくいい人たちばかりでした。10ヵ月滞在し、その後も10年間何度も通う中で友人がたくさんできました」と振り返った。

さらに「奈義町は自衛隊の駐屯地があり、人の出入りが激しい場所で、出入りに慣れているという側面があると思います。温かく迎え入れてくれて、とても好きな場所になりました」と、その魅力を語った。

また、本作で彫刻家の寄子を演じるにあたり、松は「彫刻家の吉田愛実(あみ)さんにサポートしていただいて、制作過程を教えていただきデッサンや粘土をやりました。繊細な作業なようで、大胆だったり、寄子を知る手がかりになりました。吉田さんがずっと現場で寄り添っていてくれたのでとても心強かったです」と、役作りを振り返った。

松が彫刻について思いを馳せている途中、彫刻指導を担当した吉田愛美がサプライズで登壇。日本初お披露目を祝うため、拠点の仙台から駆けつけた吉田から松へ、自身が制作した寄子の木彫作品がプレゼントされた。

吉田が「これをみて撮影を思い出してもらえたら」とメッセージを送ると、作品を受け取った松は「嬉しい!」と喜びを隠せない様子。作品について吉田は「松さん演じる寄子のつなぎを着ている姿で制作しました。細かいところだと襟部分が薄いので影がでるように小さい彫刻刀や機材を使用して影がでるように意識しました。現場で松さんに優しくしていただいたので、優しさが出るように制作しました」と説明した。

『ナギダイアリー』

松は作品について「繊細なんだけど大胆なところから細かいところにいくということを吉田さんから教わりました。とても嬉しいです」と感謝を伝えた。

最後に松は「どう思われるかドキドキして、この日を迎えました。何かあるかもしれないし、何もないかもしれない。でも、ナギの人の心の中では何かが起きているお話だと思います。目に見えた刺激を求めた方がどう思われるかはわからないけど、かすかな明日のことを考えることができるように、小さな希望をもって生きている人たちの姿を見守って、最後まで見ていただけたら嬉しいです」と観客へメッセージ。

深田監督も「出演者の方々も素晴らしく、ぜひ見ていただきたいです。そして、映画館で映画を見ることの魅力は音だと思います。この映画は奈義町で聞こえる音にもこだわって制作しました。環境音にもぜひ耳を傾けてほしい」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。

その後のフォトセッションでは、松から贈られた“フォーのTシャツ”を松山が掲げ、会場は再び大きな盛り上がりを見せた。最後は大きな拍手に包まれながら、イベントは幕を閉じた。

『ナギダイアリー』は2026年9月25日より全国公開。