不倫、DV、禁断の関係……。麻生久美子と塩野瑛久が演じた過激で危険な問題作『魔物(마물)』

#塩野瑛久#魔物#魔物(마물)#麻生久美子

『魔物(마물)』
『魔物(마물)』
(C)テレビ朝日・SLL

独身主義の女性弁護士が不倫にハマり……

昨年(2025年)にテレビ朝日系で放送された、日韓クリエイターが共同制作した完全オリジナルドラマ『魔物(마물)』を紹介する(現在、TELASAにて全話一挙配信中)。

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主人公・華陣あやめ(麻生久美子)は将来を有望視された美しき女性弁護士だが、孤独を抱えて生きている。ある日、そんな彼女の前に、美しく魅惑的な男、源凍也(塩野瑛久)が現れる。彼には従順な妻もいるが、彼女へのDV疑惑がちらつくばかりか、有名大学教授殺人事件の容疑がかかり……。そして、その事件をきっかけに孤独な女・あやめと危険な男・凍也が強く惹きつけられ、許されない恋に堕ちていくことに。はたして殺人の真相は……!?

大学教授夫妻と関わることになったあやめは!?

有名大学教授の妻に頼まれ、DV被害セミナーのパネラーを務めることになったあやめ。お城のような豪邸を訪れると、凍也夫妻も一緒に住んでいることを知る。凍也の妻を見た瞬間に、複数のアザを発見し、DV被害者ではないかと勘繰るあやめ。「こんなに美しいのに独身なんて」という凍也の妻のセリフにも、ソワソワするものを感じさせた。その後、再び豪邸を訪れた際に、庭にたたずむ凍也と出会ってしまうのだ。

「一夜の過ち」というあやめに凍也は……!?

あやめのシャツが汚れたことで、自分のTシャツを脱いで渡す凍也。お酒が入っていたこともあいまって、二人は異常に盛り上がり、女性トイレで関係を結んでしまう。それまで独身を貫いてきたあやめのタガが外れた瞬間で、実に自然な流れであった。その後、Tシャツを返しに行き、「一夜の過ち」と告げたあやめに対し、寂しそうな表情を見せる凍也。結局、その後、二人はあやめの自宅で逢瀬を重ねるようになるのだ。

麻生久美子と塩野瑛久が初共演

危険で濃密な関係を演じた麻生久美子と塩野瑛久は、本作が初共演。

美しき孤高の弁護士を演じた麻生は、1978年生まれの女優。1995年、『全国女子高生制服コレクション』でグランプリを受賞し、同年、映画デビュー。1998年の映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。大ヒットしたテレビドラマ『時効警察』など多数の作品に出演。

一方、激情を秘めた危ない男を演じた塩野は、1995年生まれの俳優、声優。2011年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞およびAOKI賞を受賞し、2013年にスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演。近年ではNHK大河ドラマ『光る君へ』での一条天皇役が注目を集めた。

歪んだ人間関係を美しい映像で描き出す!

孤独な大人が、危険な相手に惹かれていく心理のリアルを描いた本作。割と早い段階で凍也が恐ろしい本性を剥きだしにしたことで一旦は別れを決意するあやめだが、情にほだされて再び付き合ってしまうのが悲しい。不倫だからと頭では分かっているものの、もはや体が離れられない状態に陥ってしまったのだ。

「凍也は被害者なのか加害者なのか」「あやめは救っているのか、巻き込まれているのか」という二重構造で描かれたサスペンスでもある。過激なセリフと共に“人間の裏側がしっかり描かれている”と感じさせた。また、“禁断の愛”という特殊な世界を描いているのはもちろん、女性が勇気をもって声をあげるということにそっと背中を押してくれるようなドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)

『魔物(마물)』は、TELASAにて全話一挙配信中。
作品ページ:https://www.telasa.jp/series/15528