河合優実×佐藤二朗、DV、貧困、依存症…現代社会のひずみを映し出す衝撃作がNetflix TOP10で3週連続ランクイン!
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実話をもとにした骨太の社会派ドラマ『あんのこと』
【Netflix TOP10】今回は、日本の週間TOP10(映画)で3週連続ランクインしている『あんのこと』(英題:A Girl Named Ann)をピックアップ。2020年に新聞で報じられた実話をもとに、一人の少女が過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きようとする姿を描いた人間ドラマだ。主演は河合優実。その鬼気迫る演技と、現代社会のひずみを映し出す重厚な物語が大きな反響を呼んだ。
・河合優実、想定外の大ヒットに複雑な胸中を告白? 主演作『あんのこと』が興収1億円を突破
河合が演じたのは、幼い頃から母親の虐待を受けてきた21歳の杏。杏は10代半ばから売春を強いられてきたが、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けたことをきっかけに、型破りな刑事・多々羅(佐藤二朗)と出会う。彼の支援によって母親の支配から逃れ、更生への道を歩み始める杏。だが、その後、多々羅はある事件をきっかけに逮捕され、心の支えだった彼とも連絡が取れなくなってしまう。さらに突如として始まったコロナ禍によって、ようやく手にした居場所を失い、人とのつながりも揺らいでいく。そんななか、隣人から思いがけない頼み事を持ちかけられ……。
入江悠監督のもと、『PLAN 75』のスタッフが集結
本作は、「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」をベースに生まれた作品。DVや貧困、依存症、社会的孤立といった現代社会の問題を背景に、一人の女性の人生を通して“見えない存在”にされてしまった人々の現実を描き出している。
メガホンを取ったのは、『SR サイタマノラッパー』シリーズや『AI崩壊』などで知られる入江悠監督。実際の出来事を題材にした自身初の長編作品となる本作では、実在した人物への責任と真摯に向き合いながら、その人生を丁寧に映像化した。
また、本作には第75回カンヌ国際映画祭で「カメラドール特別表彰」を受賞した『PLAN 75』(早川千絵監督)のスタッフが集結。リアリティを重視した演出と繊細な映像表現によって、杏の壮絶な人生が観る者の心に迫ってくる。社会派ドラマでありながら、登場人物たちの息遣いまで感じられるような没入感を生み出しているのも大きな魅力だ。
河合優実が熱演、佐藤二朗も怪演!
そして何より圧巻なのが俳優陣の演技である。社会の片隅で懸命に生きようとする杏の痛みや葛藤を体現した河合の熱演は圧巻。一方の佐藤も、杏を救おうとしながら危うさを抱える多々羅を怪演し、人間の善意と弱さが同居する複雑な人物像に説得力を与えている。
第48回日本アカデミー賞では、河合が最優秀主演女優賞を受賞。さらに入江悠監督が優秀脚本賞、佐藤が優秀助演男優賞を受賞するなど、高く評価された。観る者にさまざまな問いを投げかける骨太の物語とともに、二人の名演を堪能してほしい。(文:足立美由紀/映画ライター)

【Netflix日本Top10(映画)/5月26日~5月31日】
1位『爆弾』
2位『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』
3位『コンフィデンシャル:国際共助捜査』
4位『極限境界線 救出までの18日間』
5位『レディース・ファースト!?』
6位『みんなに幸あれ』
7位『今日から俺は!! 劇場版』
8位『怪盗グルーのミニオン超変身』
9位『傲慢と善良』
10位『あんのこと』
※Netflix TOP10:Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週月曜日から日曜日までの各作品の「視聴回数」(視聴時間を作品の総時間で割って算出)に基づいてランク付けする。
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