“生きる”を選び続ける圧倒的な光──人工呼吸器の少年が無人島へ挑む『Return to My Blue』公開へ

#Return to My Blue#ドキュメンタリー#野口雄大

(C)スタジオなあに
『Return to My Blue』
『Return to My Blue』

世界映画祭で高評価を獲得した感動ドキュメンタリーに熱い応援コメントも到着

世界各地の映画祭で高評価を獲得し、公開前から国内外で大きな注目を集めるドキュメンタリー映画『Return to My Blue』が、7月24日に公開決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが解禁され、スタッフコメントに加え、水野良樹(いきものがかり)ら応援コメントも到着。さらに、主人公“壮眞くん”の現在の姿を捉えた写真も公開された。

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本作は、人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年が、電気も水もない無人島へ挑む姿を追ったドキュメンタリーだ。

それは、決して安全とは言えない環境で、一歩間違えれば命に関わる現実と向き合う旅でもあった。飛行機に乗ることすら困難な少年が、無人島へ向かう小さな漁船に車椅子ごと運び込まれるその瞬間、一歩間違えれば海へ落ちてしまう――そんな張り詰めた空気が、その場を支配していた。それでも彼らは、ただ「やりたい」という想いを信じ、全力で生きることを選ぶ。

『Return to My Blue』

今回解禁されたポスタービジュアルは、主人公・壮眞くんが無人島の海で見せた心からの喜びの表情を捉え、タイトルにもある「My Blue」を彷彿とさせる構成となっている。

同時解禁された予告編では、医療チームと挑む無人島ツアーの様子や、障がいと共に生きる家族の日常にあるリアルな心情の一端が映し出されている。

『Return to My Blue』

また、主人公・吉原壮眞くんと母・純代さんの現在の写真も公開された。映画は2024年11月に撮影されている。

さらに、監督の野口雄大、プロデューサーを務める中臺孝樹、音楽を手がけるアルベルト・ピッツォのコメントに加え、本作の応援者である高橋歩(作家/自由人)、水野良樹(ソングライター/いきものがかり、HIROBA)らから、本作が放つ「命の輝き」に魂を震わせ、深く共鳴した熱いコメントが寄せられている。

■監督:野口雄大


「障がいを抱えた子どもたちと無人島に行くツアーの映像、撮ってよ」
旅人で作家の高橋歩さんの、その一言からすべてが始まりました。

主人公の壮眞は、人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年です。
電気もない無人島に本当に行けるのか――不安は尽きませんでした。
それは同時に、一歩間違えれば命に関わるような環境へ向かうという現実でもありました。
私自身、ドキュメンタリーは初めて。
どう向き合えばいいのか分からないまま、その旅に参加しました。

しかし、彼らと時間をともにする中で、自分が無意識に「障がい者」「健常者」という枠で人を見ていたことに気づきます。そして、ただ一人の人間として、目の前の命に向き合えばいいのだと、ようやく理解しました。

長い道のりの先にたどり着いた無人島。
壮眞が母に抱かれて海に入った瞬間、彼の顔に、まぶしいほどの笑顔が広がりました。
それは、言葉では言い表せない、圧倒的な“光”でした。
あのとき私は、カメラを回しながら、なぜか涙が止まりませんでした。

後になって気づいたのは、あのとき溢れた感情の奥に、自分自身の原点があったということです。
そしてその原点の先には、いつも祖父の存在がありました。
祖父は、私にとって「生きるとは何か」を最も近くで教えてくれた存在でした。
しかしその時間を、きちんと形として遺すことができなかった後悔が、今もなお心に刻まれています。
だからこそ、目の前にあるこの“生きている瞬間”だけは、どうしてもこの世界に遺したいと思ったのです。

そして、その祖父との誓いから、「この笑顔を一人でも多くの人に届け、世に遺す」ことを決めました。
あの日、私が目にした圧倒的な光を、一人でも多くの方に届けたい。
それは、生と隣り合わせの現実の中でなお、人が“生きる”ことを選び続ける、その強さの光でもありました。
タイトルに込めた「Blue」は、誰もが心の奥に持っている原点のようなものです。

この作品が、それぞれの“自分だけの青”に立ち還るきっかけになれば、監督としてこれ以上の喜びはありません。

■プロデューサー:中臺孝樹

ドキュメンタリーとは社会問題を浮き彫りにし、表に出ていない真実を明るみに出し、未解決の問題を映し出すことで観ている人に新たな視点を提供するものだと思います。本作は、課題や批判的なことを前面に出すのではなく、野口監督の感じた《光》を通して、視聴者に優しく意識改革や行動を促す新たなドキュメンタリーの形だと思っています。常に美しく輝いている。そんな不思議で素敵な40分をお楽しみいただけると幸いです。

■音楽:アルベルト・ピッツォ

この映画は、様々な困難を抱えながらも、与えられた人生を純粋に一生懸命生きる子どもたちの勇気、繊細さ、そして美しさを描いています。映像に寄り添う私の音楽が、彼らの人生への讃歌となり、どんな時でも希望を灯すことができる、私たち一人ひとりの《光》であることを願って作曲しました。

このプロジェクトに関わることができ、心から感謝しています。

そして、この作品がたくさんの皆さんの心にも届きますように。私の心に届いたように。

■作家/自由人:高橋歩

今回の映画の舞台になった、沖縄でのアドベンチャーツアーを、加藤さくらと一緒に主催させてもらった。作品になった映画を観て、みんな、大感動で! 参加してくれた家族はもちろん、運営に関わってくれたスタッフも、沖縄の地元の仲間も、みんなが、この作品をすごく喜んでくれていて、主催者としても、鼻が高いぜ! 誰かの苦手なことを、誰かが得意なことでカバーする。そうすると、みんな、いい気分だし、みんな、ハッピーになっちゃう。そんな、ゆいま〜るな空気を広げてくれる、最高の作品。全面的に、応援します!

■ソングライター(いきものがかり、HIROBA):水野良樹

自分の物語を自分で生きるということがこれほど難しい世の中にあって、彼らは深く息を吸い込み、他ならぬ自分の意志で、”楽しく生きる”という青い大海に飛び込む。

どうか、幸あれ。

■作家/森の生活者:四角大輔

「なんのために生まれてきたのか。そして、なんのために生きるのか」これは、ぼくがずっと自分に問い続け、悩み苦しみ、人生の軸にしてきた死生観。そして、母の胎内から命がけで、この世に生まれてきた全人類が、この問いを突きつけられ——それぞれの〝青い炎=Blue〟を熱源にして、それぞれの人生を必死に生きているはず。壮眞くんが〝全力で命を生きる姿〟はきっと、ぼくらにその答えを教えてくれる。すでに、ぼくの魂は震えている。

■社会調律家/無人島ツアー共同主催者:さくら

この映画を観ると爽快な気持ちになります。そして、大人になるにつれて、どこかに忘れてきた『大切なこと』を、映画に登場する子どもたち、ひとりひとりの表情をみていると思い出す気がします。最高に命を輝かせる子どもたちに感化されて、輝きを取り戻していく大人たち。老若男女健障のカテゴリーを超えて、それぞれの役割を全うし支え合う人間の醍醐味が、この映画にギュッと詰まっています。そんな素晴らしい映画を創る雄大さん、出演するみなさんに出逢えて、私たち親子は幸せです。

『Return to My Blue』は2026年7月24日より全国順次公開。