竹野内豊×玉木宏「命の尊さを伝えるバトンを受け取る時」 映画『雪風』札幌で全国先行上映会
戦後80年の節目に、駆逐艦艦長役で挑んだ心境と平和への願いを語る
映画『雪風 YUKIKAZE』の全国先行上映会が8月8日に札幌にて開催され、「雪風」艦長・寺澤一利を演じた竹野内豊と、「雪風」の先任伍長・早瀬幸平を演じた玉木宏が登壇し、本作に込めた想いや制作の舞台裏についてトークを繰り広げた。
・竹野内豊「雪風」艦長役で戦争の記憶と向き合う “助け舟”の意味に胸を打たれて
大勢の観客が集まった会場に登壇した竹野内豊と玉木宏。全国6都市で行ってきた全国先行上映会は、広島、福岡、名古屋、大阪、仙台と続き、ついに最終地の札幌で行われた今回の舞台挨拶。6都市での舞台挨拶に全て登壇してきた竹野内は、今回の全国キャンペーンを振り返り、「戦後80年、本当に多くの方々に、特に若い世代の方々に見ていただけたらと心から願っております」と改めて作品をアピール。
ラストの舞台挨拶に参加となり最後を飾ることになった玉木は、「美味しいところどりをさせていただいて、最後の札幌で参加させていただけて良かったです(笑)。映画は宣伝命のところがあると思いますので途中参加ですみませんでした(笑)。番宣はしっかりやりましたので」と会場の笑いを誘った。
札幌と言えばという質問に竹野内は「とにかくご飯が美味しいですよね」と話すと会場からも拍手が起こり、「海の幸はもちろんのこと、ラーメンも美味しいですし。もう何でも。野菜も」と続けた。
玉木も「撮影で来ることが多かったので、ジビエ系の料理だったり、知り合いのお店の方が北海道のとうもろこしを家に送ってくれたみたいで、食べたいと思ってます」と北海道の名産物についても2人でトークを繰り広げた。
駆逐艦「雪風」の寺澤艦長役を演じた竹野内は、本作の役どころについて「まず、私自身が戦争を体験していないので、自国を守るために最前線で戦う駆逐艦の艦長たる重責というのは想像を絶するものだったのですが、今回脇を固めてくださる皆さんが本当に素晴らしくて、それぞれに信念を持って役に打ち込んでいる姿を見てとても刺激になりました。皆さんに支えてもらいながら艦長にしていただけたと思っております」と共演者への感謝を口にした。
玉木は作品について、「戦争映画はたくさん作られてきたと思うのですが、今年が戦後80年という節目に何かを考えることはすごく大切なことだと思います。映画の“生きて帰る 生きて還す”というキャッチコピーの通り、前向きで生きる強さを感じられる作品になっていると思います」と自信をのぞかせた。
竹野内と玉木は今回が初共演となる。お互いの印象を問われると竹野内は「頼れる兄貴的な雰囲気をすごく感じることができて、他のキャストの方と接している姿を見ていても懐が深いなと思っていて、玉木さんがみんなを引っ張っていて先任伍長感がにじみ出ていて素晴らしかったです」と、そして玉木は「いつも穏やかな方なんだろうなと思っていて、懐が深いのは竹野内さんの方だろうなと思います。非常に穏やかな気持ちで撮影に臨めたのは竹野内さんのお陰だと思っています」とそれぞれに称賛した。
これから本編を鑑賞する観客に向けて、玉木は「この作品を見終わった後に、しっかり生きようとか、待ってる人のもとに帰ろうとか、優しい気持ちが伝わるような映画になっていると思います。ただ史実を描いただけの作品ではなくて、ここにはヒューマンドラマが詰まっていますので、そういう思いで最後まで見届けていただけたら幸いです」とメッセージ。
竹野内は「戦争を実際に経験してきた方から当時の話をうかがう機会もなくなってきていて、戦争という現実味も時の経過と共に薄れていくなかで、一生涯をかけて命の尊さや平和を願って伝え続けてくださった方々から、私たちが戦後80年というタイミングでバトンを受け取るべき時期に差し掛かっているのではないかと思います。歴史を知識として勉強しても実感できないと思うのですが、当時を生きた方の心情を映画で体感することで、その情景を深く皆さんの記憶の中に残せるのではないかと、そこに本作の大きな意味があると思っております」と挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
『雪風 YUKIKAZE』は2025年8月15日より全国公開。
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