なぜ夫ではない「恋人」が必要だったのか? 明かされていく夫婦の真実とは?『ほつれる』予告編

#加藤拓也#染谷将太#田村健太郎#門脇麦#黒木華#ほつれる

『ほつれる』
(C)2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINÉMAS
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演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也の長編監督映画2作目

演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也が監督し、門脇麦が主演を務める映画『ほつれる』より、本予告&本ビジュアルを紹介する。

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綿子(門脇)と夫・文則(田村健太郎)の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村(染谷将太)とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。

『ほつれる』

心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま変わらない日常を過ごす綿子は、揺れ動く心を抱え、木村との思い出の地をたどる。過去を振り返るうち、綿子は夫や周囲の人々、そして自分自身と、ゆっくりと向き合っていくことになる。

主人公・綿子を演じるのは、『愛の渦』(14年)『あのこは貴族』(21年)などで注目を集め、話題作への出演が続く俳優・門脇麦。日本映画界で存在感を放ち続ける門脇が、全シーンを通してカメラが捉える綿子の揺れる心の機微を、繊細な佇まいで演じる。

『ほつれる』

夫・文則には、舞台・映画・ドラマとマルチに活躍する田村健太郎。さらに、その存在が大きな転回点となる木村を染谷将太、綿子の親友を黒木華が演じるなど、実力派俳優陣が集結し、絡みあう深甚な人間模様を描き出す。

監督を務めるのは、『もはやしずか』『ザ・ウェルキン』で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞、『ドードーが落下する』で第67回岸田國士戯曲賞を受賞するなど演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也。

『ほつれる』

紹介する本ビジュアルでは、曇りガラスの窓に頬杖をつき、何かに思いを馳せる綿子(門脇)と、どこか不満げな表情で話す夫・文則(田村)、一点を見つめ少し物寂しそうな雰囲気の恋人・木村(染谷)の相反する表情が印象的だ。共に暮らしながらもすれ違いの続く文則と、優しく穏やかな時間をくれた木村とのあいだで心が揺れ動き、これまで見ないようにしていた現実とゆっくり向き合っていく──そんな綿子の心情がくみ取れる。

また、本予告は、これまでに解禁された映像に、綿子と木村がキャンプへ行った帰りの列車で「着いたらどっかでお昼食べてく?」「誰にも会わないかな?」と2人の時間を楽しむ様子や、親友・英梨(黒木)と綿子が「結局なんで(お葬式)来なかったの?」「実感湧かなかったからかもしれない」と、本心を隠すかのように視線を合わせずに会話するシーンなどが追加されている。本作で描かれる人々の絡み合う人間模様が垣間見える映像だ。

綿子にはなぜ夫・文則ではなく“恋人”・木村が必要だったのか? そんな2人と曖昧な関係を続けていた綿子は間違っていたの? 緊迫感あふれる84分をぜひ劇場のスクリーンで体感して欲しい。

『ほつれる』は9月8日より全国公開。

・『ほつれる』の場面写真はこちらから!

・[動画]門脇麦、人妻でありながら染谷将太は恋人/映画『ほつれる』予告編