ジェラルド・バトラーはアーケードゲーム派!? 主演作『GAMER』インタビュー

『GAMER:ゲーマー』より。ジェラルド・バトラー
(C) 2009 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC AND LIONS GATE FILMS INC.All Rights Reserved
『GAMER:ゲーマー』より。ジェラルド・バトラー
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圧倒的な女性人気を誇るジェラルド・バトラー。彼の肉体美と戦闘シーンなどが見どころの映画『GAMER:ゲーマー』が12月3日より公開となった。これまで『300』『オペラ座の怪人』などに出演してきたバトラーが、「肉体を鍛え直して、爆薬が飛び交うなかマシンガンを撃ちまくった」という本作。それだけに壮絶な戦闘シーンは見応え十分。そんなバトラーが作品について語ってくれた。

[動画]『GAMER:ゲーマー』予告編
『GAMER:ゲーマー』作品紹介

──まず映画についてお聞きします。『GAMER:ゲーマー』はどんな映画でしょう?
ジェラルド・バトラー:この映画は新しい形式のエンターテインメントが登場した近未来を舞台にしている。新しいゲームでは人が人を操る。ゲームのプレイヤーが、生きて呼吸している実際の人間をコントロールするんだ。僕が演じるケーブルは、「スレイヤーズ」という大人気の多人数参加型オンライン・ゲームのカルト・ヒーローで、このゲームでは全世界の参加者の前で何百万人というプレイヤーが自分の思い描く行動を実現できる。ケーブルは生き延びてゲームから脱出し、家族と再会するために闘っているんだ。

──この作品のどこに惹かれたのですか?
ジェラルド・バトラー:映画全体のコンセプトも、台本も気に入ったし、映画の舞台となる魅力的な世界にも惹かれました。マーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーの台本はとても良く書かれていて、映像が思い浮かぶんだ。
 それに、この映画はアクション満載というだけでなく、思考を促すものでもあると思う。格好よくて面白い映画であると同時に、僕たちが現在生きている世界に関わる深いメッセージやテーマがある。こんな組み合わせは、俳優にとっては授かりものだよ。
 マークとブライアンとは長年の知り合いで、革新的な才能を持つストーリーテラーであり、フィルムメイカーでもある。だから、一緒に働く機会を待ち望んでいたんだ。彼らなら最高に面白くて、スマートなアクション映画を作ると確信していたしね。

──演じたケーブル役のどこに惹かれましたか?
ジェラルド・バトラー:ケーブル役を気に入ったのは、現代のグラディエーターだからだ。彼の静かで控えめな男らしさが好きだ。明らかに逞しい人間でありながら、どこか神秘的で。この役に入り込み、いつも彼の内部に潜む痛みと悲しみを自分自身のものとして感じるのは、実に刺激的だったよ。

──今回はほとんどの場面で、誰かにコントロールされている演技をしています。普段以上の演技をする必要があったのではないでしょうか?
ジェラルド・バトラー:僕にとって普段以上だったのは、厳しいトレーニングだね。特別の器具を使い、兵士のように動き、考えることを学んだ。でもそれは、ゲーム中のことなんだ。ゲーム以外のときは、ケーブルは自分自身で考えている。肉体的にはコントロールされていても、感情はコントロールされていないからね。複雑なキャラクターのおかげで、演じるのがずっと面白くなったよ。

──監督がXboxを渡したと言っていましたが、役の準備をするためにビデオゲームを試しましたか?
ジェラルド・バトラー:試しました。でも監督からもらったXboxはすでに持っていたんだ。「ヘイロー」などのゲームを試したけど、上手くできなかったから、滅多にゲームはやらない。でも、この役柄のために、監督が僕の自宅やトレイラーにXboxを設置してくれたんだ。市場でもっとも人気の高いゲームについて深い理解が得られるようにってね。

──監督によると「コール オブ デューティー」をプレーしたとき、あなたのキャラクターは何度も即死してしまったそうですが。
ジェラルド・バトラー:そう、ひどいものだったよ。悲しいのは、それが初めてじゃなかったことさ。上達しようと思って秘かに練習していたんだ。『300 <スリーハンドレッド>』の撮影中も挑戦していたんだけど、そのときもうまくできなくて。でも、実は僕の家にはアーケードゲームがあるんだ。昔のアーケードゲームで、60くらいのゲームが入っている。「スペースインベーダー」「パックマン」「ディフェンダー」「アステロイド」。僕たちにはこういうゲームが向いているね。新しいゲームだと、相当練習しなくちゃいけない。

──グリーンバックと実際のセットでは、どちらで演技する方が好きですか?
ジェラルド・バトラー:実際のセットだよ。『300 <スリーハンドレッド>』は素晴らしい映画だったが、本当のことを言えばグリーンバックで演技するのはあまり楽しいものではない。この映画がほかのアクション映画と違うのは、まさにそこだ。この映画は視覚的に素晴らしい。ほとんど全ての場面を実際に撮影しているからね。

──では、撮影中に1番危険だったのはどんなことでしょう?
ジェラルド・バトラー:スタントシーンは、2つ以外はすべて自分でこなしたんだ。大変だったけれど、やる価値はあったね。マークとブライアンは常に様々なアングルで撮影し、そのシーンができるだけ本物らしく見えるようにアクションの真っ只中でカメラを回していて。だから、僕たち俳優も同じ努力をしなくてはならなかった。でも、毎日セットに入るのが実に楽しかったよ。

『GAMER:ゲーマー』はTOHOシネマズ みゆき座ほかにて全国公開中。

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