前編/今週は東宝対決!『ちはやふる』は『ドラえもん』連覇を阻止できるか!?

#週末シネマリサーチ

『ちはやふる-上の句-』
(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社
『ちはやふる-上の句-』
(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社

【週末シネマリサーチ】〜週末公開作のランキングを予想!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

◎先週は予想命中率100%!

3月12日-13日のランキングは『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(東宝)が週末土日動員41万5000人を記録しV2を達成した。当欄2位予想の『アーロと少年』(ディズニー)、3位予想の『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』(東宝、アスミック・エース)、4位予想の『家族はつらいよ』(松竹)、9位予想の『プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』(エイベックス・ピクチャーズ)はすべて予想通りとなった。『アーロと少年』は全国380スクリーンで公開され初週土日動員19万1000人という数字。『インサイド・ヘッド』との対比で60.6%というややさびしいスタートとなった。

今週は人気コミックを実写映画化した『ちはやふる-上の句-』(東宝)と『僕だけがいない街』(ワーナー)が直接対決。3連休から春休みへ突入する週だけに高い数字が出そうだ。V3を狙う『映画ドラえもん』を含め、し烈な上位争いに注目だ。
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

[今週の上位ランキング予想]
◎[1位予想]『ちはやふる-上の句-』(東宝)
〇[5位予想]『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』(東映)
▲[6位予想]『僕だけがいない街』(ワーナー・ブラザース)
△[9位予想]『リリーのすべて』(東宝東和)
*『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(ギャガ)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)

◎【1位予想】『ちはやふる-上の句-』
累計1400万部を超える発行部数を誇る末次由紀の大人気コミックを広瀬すず主演で実写映画化。競技かるたに青春をかける高校生たちを瑞々しく描く。監督は『ガチ☆ボーイ』の小泉徳宏。

東宝配給の青春物語は近年ハズレなしと言っていいほど安定した数字を残している。土屋太鳳、山崎賢人主演の『orange-オレンジ-』(15年)は全国303スクリーンで公開され初週土日動員26万1000人、『ストロボ・エッジ』(15年)が全国294スクリーンで初週土日動員28万6000人、『アオハライド』(14年)が全国295スクリーンで初週土日動員21万4000人を記録した。東宝以外でも桐谷美玲主演の『ヒロイン失格』(ワーナー)は初週土日で22万4000人を集客。

本作は上記作品と比べても青春の純度は高く、男女問わず間口は広い。前後編という編成がどこまで観客に刺さるかは未知数な部分ではあるが、上映館数も約300館とそろっており死角は見当たらない。広瀬すずが出演した『海街diary』(15年/東宝・ギャガ)は全国323スクリーンで公開され初週土日動員18万1000人だった。プロモーションも積極的で3月14日にはホワイトデー上映会が行われ、翌3月15日に発売されたBE・LOVE7号(講談社)では表紙と裏表紙が「ちはやふる」仕様になるなど盛り上がりをみせている。『ドラえもん』超えには30万人程度が目安となりそうだが、原作の知名度、旬なキャストから十分期待できそうだ。(後編へ続く…)

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