製作費数十万円の自主映画『へんげ』が口コミヒットで異例の公開期間延長!

『へんげ』
(C) OMNI PRODUCTION
『へんげ』
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3月10日よりシアターN渋谷で公開中の大畑創(おおはた・はじめ)監督作『へんげ』。当初4週間の興行予定だったこの映画が、口コミでじわじわと人気を広げ、4月27日まで公開期間を延長。異例の7週間ロングラン上映となることがわかった。

大畑監督は、映画美学校修了制作として作られた『大拳銃』(08年)で脚光を浴びた若手監督。その後、『怪談新耳袋 百物語』(2010年DVD発売)の一篇『庭の木』を監督してはいるものの、今回の『へんげ』も正真正銘の自主映画。予算は100万円に満たない数十万円規模だという。

異例な点はこの点。そもそも自主映画がきちんとした配給がついて公開されることすら希なのだ(『へんげ』はキングレコード配給)。それが、公開初日より予想不可能な“結末”が話題を呼び、特撮ファンやインディペンデント映画好きを中心に口コミでファンを拡大。今回の延長公開につながった。

なお、同作は現在、海外映画祭からもオファーが殺到しており、世界3大ファンタスティック映画祭に数えられる「シッチェス・カタロニア国際映画祭」をはじめ、20ほどの海外映画祭から上映オファーが寄せられているという。

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