女子プロテニスの大坂なおみが7月23日、東京オリンピックの開会式に登場。聖火リレーの最終走者という大役を務めた。
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大トリは多様性の象徴・大坂なおみ ネットで物議醸す
過去のオリンピックで多数の金メダルを獲得した野村忠宏と吉田沙保里、野球界のレジェンドである長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜らが聖火をつなぎ、その先に待っていたのは大坂だった。
大坂は、日本人として初めてグランドスラムで優勝するなど、テニスプレイヤーとして輝かしい結果を誇る。また父親がハイチ系アメリカ人で、母親が日本人というバックグラウンドを持ち、昨年は人種差別問題への抗議活動(Black Lives Matter/BLM)に積極的に参加。スポーツの枠を超えて世界的に注目を浴びる存在になった。
しかし5月には全仏オープンで「アスリートの心の状態が無視されている」として記者会見を拒否。その後も、大坂のSNSでの言動が物議を醸す。最終的に、大坂は気分の落ち込みの症状があると告白し、6月の全英オープン(ウィンブルドン選手権)を欠場した。ところが、大坂は当初から東京オリンピックへの参加意欲が強かった。強い参加意欲の裏には、この聖火リレーの最終走者という大役があったのかもしれない。
SNSでは「大坂なおみで大正解」「多様性がテーマだから妥当」「多様性と選手の尊重を大事にしてる感じでとても素敵」と賛成意見がある一方、「スッキリしない」「(自身の主張などを)声高に叫ぶ人間を選ぶことこそが多様性なのか」「大坂なおみが最終ランナーで良かったのかは長く議論の対象になるのだろう」という声も上がっている。
海老蔵&上原ひろみが夢のコラボも…SNSで賛否
一部で出演が報じられていた歌舞伎役者の市川海老蔵は、ジャズピアニスト・上原ひろみとコラボレーション。ピアノ演奏に合わせて、歌舞伎十八番の一つである「暫(しばらく)」を披露した。
海老蔵は、今年6月に披露した「海老蔵歌舞伎」の新作「KABUKU」の一部演出が差別的だと批判され、該当箇所の内容を変更した。
そうした状況を考慮してか、海老蔵のパフォーマンスを見て「最高」「カッコいい」「がんばれ」と声援が飛ぶ一方、「小山田圭吾がダメで小林賢太郎がダメで海老蔵がダメでない理由とは?」「出演していいのですか?」と海老蔵の起用を疑問視する声も。こちらも意見が分かれた。
開催すら危ぶまれた東京オリンピック。無観客ながら開会式の実施までこぎつけたが、大勢の国民を納得させるイベントになったかどうかは議論の余地がありそうだ。
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