GG賞ノミネートに女性監督が3人! Netflix作品多数で配信サービスの勢い見せつける

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マンク

『Mank/マンク』が6部門で最多ノミネーション

第78回ゴールデングローブ賞のノミネーション発表が3日(現地時間)に発表になり、映画部門では『Mank/マンク』が6部門で最多ノミネーションを獲得した。

・21年のアカデミー賞は波乱の予感、Netflix一人勝ちの可能性も

デヴィッド・フィンチャー監督、ゲイリー・オールドマン主演の『Mank/マンク』はNetflixで配信中、ついで5部門で候補になった『シカゴ7裁判』(アーロン・ソーキン監督、エディ・レッドメイン主演)もNetflix配信作。クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演の『ノマドランド』、アンソニー・ホプキンス主演の『ファーザー』、キャリー・マリガン主演の『Promising Young Woman(原題)』が4部門でノミネートされている。

注目すべきは、監督賞候補に女性が3人含まれていること。昨年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた『ノマドランド』のクロエ・ジャオ、一昨年『ビール・ストリートの恋人たち』でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞したレジーナ・キングは長編監督デビュー作『あの夜、マイアミで』で、女優、監督、脚本家のエメラルド・フェネル(『ザ・クラウン』)も『Promissing Young Woman(原題)』でノミネートされた。

サンダンス映画祭で最高賞と観客賞を受賞した、韓国移民の家族を描いたアメリカ映画『ミナリ』はセリフの大半がハングル語であることから、外国語映画賞にノミネートされている。

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ハリウッドは大作映画を中心に多くの作品が公開延期となり、ゴールデングローブ賞の候補は配信サービスで公開された作品が中心。映画部門ではNetflixが22、Amazon Studiosが7つのノミネートを獲得、Netflixはテレビ部門でも20ノミネート、とトップを走っている。

2月28日(現地時間)に行われる授賞式はティナ・フェイとエイミー・ポーラーが司会を務めるが、フェイはニューヨークのレインボールーム、ポーラーは通常の授賞式会場であるビバリー ヒルトンから出演するという史上初の形式が取られ、候補者は世界各地からリモートで参加するとみられている。

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映画部門の主なノミネーション

●ドラマ部門/作品賞
『ファーザー』
『Mank/マンク』
『ノマドランド』
『Promissing Young Woman(原題)』
『シカゴ7裁判』

●女優賞
ヴィオラ・デイヴィス (『マ・レイニーのブラックボトム』)
アンドラ・デイ(『The United States vs. Billie Holiday(原題)』)
ヴァネッサ・カービー(『私というパズル』)
フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)
キャリー・マリガン(『Promissing Young Woman(原題)』

●男優賞
リズ・アーメド(『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』)
チャドウィック・ボスマン(『マー・レイニーのブラックボトム』)
アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)
ゲイリー・オールドマン(『Mank/マンク』)
タハール・ラヒム (『The Mauritanian(原題)』)

●監督賞
エメラルド・フェネル(『Promissing Young Woman(原題)』)
デヴィッド・フィンチャー(『Mank/マンク』)
レジーナ・キング(『あの夜、マイアミで』)
アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)
クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)

●脚本賞
エメラルド・フェネル(『Promissing Young Woman(原題)』)
ジャック・フィンチャー(『Mank/マンク』)
アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)
クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ツェラー(『ファーザー』)
クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)

●ミュージカル・コメディ賞部門/作品賞
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
『ハミルトン』
『Music(原題)』
『パーム・スプリングス』
『ザ・プロム』

●女優賞
マリア・バカローヴァ(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)
ケイト・ハドソン(『Music(原題)』)
ミシェル・ファイファー(『French Exit(原題)』)
ロザムンド・パイク(『I Care A Lot(原題)』
アニャ・テイラー=ジョイ(『Emma(原題)』)

●男優賞
サシャ・バロン・コーエン(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画)
ジェームズ・コーデン(『ザ・プロム』)
リン=マニュエル・ミランダ(『ハミルトン』)
デヴ・パテル(『どん底作家の人生に幸あれ!』)
アンディ・サムバーグ(『パーム・スプリングス』)

●外国語映画賞
『Another Round(英題)』(デンマーク)
『ラ・ヨローナ 〜彷徨う女〜』(グアテマラ、フランス)
『これからの人生』(イタリア)
『ミナリ』(アメリカ)
『Two of Us(原題)』(フランス、アメリカ)

●助演男優賞
サシャ・バロン・コーエン(『シカゴ7裁判』)
ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah(原題)』)
ジャレッド・レト(『The Little Things(原題)』)
ビル・マーレイ(『オン・ザ・ロック』)
レスリー・オドムJr. (『あの夜、マイアミで』)

●助演女優賞
グレン・クローズ(『ヒルビリー・エレジー ―郷愁の哀歌―』
オリビア・コルマン(『ファーザー』)
ジョディ・フォスター(『The Mauritanian(原題)』
アマンダ・セイフライド(『Mank/マンク』)
ヘレナ・ゼンゲル(『この茫漠たる荒野で』)

●音楽賞
『ミッドナイト・スカイ』
TENET テネット
『この茫漠たる荒野で』
『Mank/マンク』
『ソウルフル・ワールド』

●アニメーション作品賞
『The Croods: A New Age(原題)』
2分の1の魔法
『フェイフェイと月の冒険』
ソウルフル・ワールド
ウルフウォーカー

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