『X-MEN』プロフェッサーX役のパトリック・スチュワート死去、86歳 ヒュー・ジャックマンらが追悼
ヒュー・ジャックマン「生涯あなたを想い続けます」
『X-MEN』シリーズや『新スタートレック』で知られる英国の名優パトリック・スチュワートが28日(現地時間)にアルツハイマー病とレビー小体型認知症との闘病の末、カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で死去した。享年86。
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スチュワートのSNSアカウントに代理人が発表した声明は「私たちは深い悲しみをもって、サー・パトリック・スチュアートが昨日、ロサンゼルスの自宅で、最愛の妻サニーの慈しみ深い介護のもと、アルツハイマー病とレビー小体型認知症との短くも胸に迫る旅路を終えて逝去されたことをお知らせいたします」と始まる。

「彼は家族と友人の温かい抱擁、音楽の生演奏、祈り、涙、笑い声、そして彼が生涯をかけて私たち全員のための献身からこそ生まれる、深い感情に包まれていました。私たちは、彼の顔に浮かんだ穏やかで思索に満ちた表情を、彼の揺るぎない気高さを永遠に思い起こさせるものとして、いつまでも大切にいたします。
ヨークシャー西部のマーフィールドの息子であった彼は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーからブロードウェイ、銀幕、テレビへと、60年にわたって高く評価されるキャリアを歩みました。
彼の深みのある声と比類なき才能は、あらゆるジャンルにおける忘れがたい演技と同義となるでしょう。彼は人間の条件を詩的な複雑さのすべてにおいて探求し、マーベル・シネマティック・ユニバースの遠い地平線だけでなく、宇宙船エンタープライズ号に乗ってSFで最も象徴的な最終フロンティアへと、希望をもたらしました。
彼の職業的な功績は、人権、家庭内暴力からのサバイバー、世界の難民、退役軍人のメンタルヘルス支援、動物福祉(特に彼が大切にしていたピットブル系の保護犬たち)のための慈善活動や社会活動ともつながるものでした。彼はナイトであり、学長(注:英国のハダースフィールド大学において)であり、モータースポーツ愛好家であり、生涯にわたるハダースフィールドのサッカーチームのファンでした。彼は、芸術においても人生においても、あらゆる役割にもたらした威厳、思いやり、人間性によって記憶されるでしょう。
『私と同様、ジャン=リュック(『新スタートレック』シリーズで演じたピカード艦長のファーストネーム)は普通の人間の経験の枠をはるかに超えた、並外れた人生を送ってきた。しかし彼はまた、地上に根ざした自身のルーツに忠実であり続けた人物でもある。それが彼のアイデンティティを形作ったものだからだ。最後に、彼は故郷の呼び声を感じる。私もまたそうである』——パトリック・スチュアート『Making It So: A Memoir』より」
1940年7月13日、英ヨークシャー州に生まれたスチュワートは1966年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に入団。その後、アメリカのブロードウェイにも進出し、1987年からTVシリーズ「新スタートレック」で国際的な人気を博した。2000年からは『X-MEN』シリーズでプロフェッサーXを演じて、さらに幅広い人気を得た。英国の演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞やアメリカのグラミー賞などの受賞歴があり、2010年には英国でナイトの称号を授与された。

訃報を受け、いち早く追悼を表明した1人が、『X-MEN』シリーズで共演したヒュー・ジャックマンだ。ジャックマンはInstagramに「今日、舞台とスクリーンの偉大な一人を失いました。そして私にとっては、素晴らしい友人であり、人でした。彼からとても多くを学びました。パトリック・スチュアート、私は生涯あなたを想い続けます」
同じく『X-MEN』シリーズでマグニートーを演じ、スチュアートとは生涯を通じての盟友であるイアン・マッケランはInstagramに長文を投稿した。

「何よりもまず、パトリックという人物を語る上で挙げられるのは、彼がイングランド北部の誇り高き州、ヨークシャーで生まれ育ったということだ。彼は生涯、この故郷を深く愛し続けた。彼の訛りある口調や、自分の考えや感情を厳格なまでに正直に伝える姿勢から見て取れた。ヨークシャー出身の人間は、中途半端な真実や、重要な問題から逃げるような態度を好まない。彼は自分の感情を隠さず素直に表に出す人であり、それが彼を信頼でき、尊敬できる人物にさせ、そして私にとっては、愛すべき存在だった。
私たちは半世紀前、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属していた野心あふれる若手俳優として出会ったが、同じ作品で共演したことはなかった。鮮明に覚えているのは、それから数年後、ロンドン中心部の通りで彼と偶然会った時のことだ。彼はその時、『スタートレック』の主役を引き継がないかというオファーについて話してくれた。『でもパトリック、イギリスでの舞台俳優としてのキャリアを考えてみてくれ。 ハリウッドで何年も迷子になってしまうようなリスクを、本当に冒すつもりなのか?』。結局、彼はそのリスクを冒すことを選んだ。そして、それは私たち全員にとって幸運だった。熱心な「トレッキー(『スタートレック』のファン)」たちだけでなく、映画や演劇の観客にとっても。彼は国際的な知名度を活かし、『X-MEN』をはじめとする数々の映画で成功を収める一方で、ストラトフォード=アポン=エイヴォンやロンドンのウエスト・エンド、そしてブロードウェイの舞台で、シェイクスピア、イプセン、アーサー・ミラー、ピーター・シェーファー、ピンター、ベケットといった偉大な劇作家たちの古典作品に次々と出演し、観客を魅了したのだ。
アメリカは彼にとって第二の故郷となり、そこで最愛のサニーと出会った。彼女は、彼が病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、ずっと彼を支え続けた。しかし、彼は決して自分のルーツを忘れることはなかった。彼の世代において大西洋の両岸で最も尊敬され、愛され俳優にとって、最も誇らしい功績の一つは、故郷ヨークシャーにあるハダースフィールド大学の学長に任命されたことだ。
映画『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』における彼の最後の演技は、まだ私たちの目には触れていない。
イアン・マッケラン 2026年10月29日」
他にも、「スタートレック」シリーズ第1作「宇宙大作戦」でピカード艦長を演じたウィリアム・シャトナーやマーベル・スタジオも追悼メッセージを発表している。
ご冥福をお祈りいたします。
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