大森南朋の出演も決定 堺とは『リーガルハイ・スペシャル』以来11年振りの共演
堺雅人が8年ぶりに映画主演を務め、井川遥が共演するリアルで切ないラブストーリー『平場の月』より、最新特報映像を紹介する。
・堺雅人「横にずっといたいなという気持ちが強くなりました」8年ぶり主演映画はリアルで切ない大人のラブストーリー
原作は、2018年に刊行された朝倉かすみによる小説「平場の月」。男女の心の機微を繊細に描き、各紙の書評で絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞した。
物語は、中学時代に初恋の相手だった男女が、時を経て再会し、再び惹かれ合っていく姿を描く。互いに独り身となり、さまざまな人生経験を経た2人が意気投合し、離れていた時間を埋めるように心を通わせていく展開は、「これまでにない大人の恋愛小説」として話題を呼んだ。発売当初から映像化の要望が多数寄せられ、30社以上からのオファーを経て、今回ついに映画化が実現することとなった。
主人公・青砥健将を演じるのは堺雅人。『半沢直樹』『真田丸』『VIVANT』など、その年を代表する連続ドラマで主演を務め、圧倒的な演技力で見る者を魅了してきた。映画での主演は、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来、8年ぶりとなる。
堺が演じる青砥は、妻と別れた後、地元に戻って印刷会社に再就職し、平穏な日々を送っている人物。近年は強烈なキャラクターを演じることが多かった堺だが、本作では一転して、等身大の実年男性を繊細に演じている。原作を何度も読み返したという堺にとって、長いキャリアの中でも現代劇でラブストーリーの主演を務めるのは初めてのこととなる。
主人公・青砥が中学時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じるのは、堺雅人とは『半沢直樹』以来の共演となる井川遥。幼少期に両親の不和を経験し、自身も夫との死別という辛い過去を抱えながら、パートで生計を立て、慎ましく生きる女性を演じる。芯の強さを持ちつつも、どこか儚さや切なさを漂わせるその人物像を、井川が丁寧に体現する。
監督は土井裕泰。『いま、会いにゆきます』(04年)『ハナミズキ』(10年)など、数々の恋愛ドラマを手がけた名手であり、近年では『花束みたいな恋をした』(21年)にて、等身大の若者の出会いから別れまでを丁寧に描き、興行収入38億円を超える大ヒットを記録した。本作では、15歳の瑞々しい初恋と、大人になったふたりのリアルな恋愛を描き出す。堺雅人とのタッグは今回が初めてとなる。
脚本は、『ある男』(22年)で第46回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第44回ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞した向井康介。原作では断片的な回想として描かれていた中学時代の初恋の記憶を、映画ではさらに深く掘り下げ、繊細に綴っている。
先日行われた製作報告会見では、すでに発表されていた堺雅人、井川遥に加え、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子といった実力派キャストの出演が明かされた。さらに、TBSドラマ『不適切にもほどがある!』でキヨシ役を演じ注目を集めた坂元愛登や、本作で鮮烈な銀幕デビューを果たす一色香澄といったフレッシュな面々の参加も発表された。
そしてこのたび、堺演じる青砥の同級生・江口剛役として、大森南朋の出演が決定した。数多くの映画やドラマで存在感を放ち、近年では北野武監督作『首』(23年)『Dr.コトー診療所』(22年)などで圧倒的な演技力を披露してきた大森が、本作でも深みある人物像を演じる。堺とは『リーガルハイ・スペシャル』(14年)以来、実に11年ぶりの共演となる。
今回紹介するのは特報映像。はじまりは、中学時代の初恋——。大人になって再会した青砥と須藤。ふたりは、まるで当時のように自転車に乗り、過ぎ去った時間を取り戻すかのような日々を過ごしていく。しかし、「私、ひとりで生きていくって決めているの」と語る須藤。芯の強さを感じさせながらも、どこか儚さを漂わせる彼女が発した言葉は、静かに胸に残る。
「お前、あの時何考えていたの?」「夢みたいなことだよ、夢みたいなことをね」須藤は月を見上げながら、何を“夢みたい”だと思っていたのか——。
原作発表時には、朝霞市、新座市、志木市など埼玉県内の実在の地名や店舗が多数登場し話題を集めたが、映画版でも同地域を中心にロケが行われた。今回の特報映像では、朝霞駅前をはじめ、原作で描かれた数々のロケーションが登場する。
『平場の月』は2025年11月14日より全国公開。
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