ブラッドリー・クーパーらは“人質全員の解放を要請する公開書簡”に署名
ハリウッドのセレブたちが、イスラエルとハマスの戦闘をめぐってアメリカのジョー・バイデン大統領に公開書簡を送っている。
・マイケル・ダグラス、ガル・ガドットらハリウッド関係者がハマスの行為を非難「これはテロだ。これは悪だ」
20日(現地時間)に、ガザ地区とイスラエルの停戦を呼びかける公開書簡をジョー・バイデン大統領に送ったのは、アンドリュー・ガーフィールド、クリステン・スチュワート、オスカー・アイザック、ケイト・ブランシェット、ジェレミー・ストロング、ホアキン・フェニックス、リズ・アーメッドなど、57人が名を連ねている。
「Artists 4 Ceasefire」を通して発表された書簡の内容は以下の通り。
「親愛なるバイデン大統領
私たちは、アーティスト・支持者として、しかし最も重要なこととして、イスラエルとパレスチナにおける悲惨な人命損失と繰り広げられる恐怖を目の当たりにしている人間として集います。
私たちは、あなたが米国大統領として、新たな命が失われる前にガザとイスラエルにおける即時停戦を要請することを求めます。この1週間半で5,000人以上が殺害されましたが、良心のある誰もがこれを破滅的な数だと知っています。私たちは、信仰や民族に関係なく、すべての生命は神聖であると信じ、パレスチナとイスラエルの民間人の殺害を非難します。
私たちは、あなたの政権、そしてすべての世界の指導者たちに、聖地のすべての生命を尊重し、遅滞なく停戦を要求すること、つまりガザへの爆撃を中止し、人質を安全に解放することを強く求めます。ガザに住む200万人の住民の半数は子どもであり、3分の2以上は故郷を追われた難民とその子孫です。人道援助が彼らに届くようにしなければなりません。
私たちは、合衆国がこの苦しみを終わらせるために重要な外交的役割を果たすことができると信じており、米国議会、ユニセフ、国境なき医師団、赤十字国際委員会、その他多くの人々の声に私たちの声を加えています。人命救助は道徳的要請です。ユニセフの言葉を借りれば、『思いやり、そして国際法が勝たなければならない』。
これを書いている時点で、過去12日間にガザに投下された爆弾は6,000発を超え、その結果、15分に1人の割合で子どもが殺されています。
『ガザの子どもたちや家族は、数日間に及ぶ空爆とすべての供給ルートの遮断により、食料、水、電気、医薬品、病院への安全なアクセスが事実上尽きています。ガザの唯一の発電所は、水曜日午後に燃料切れとなり、電気、水、廃水処理を停止しました。ほとんどの住民は、サービス業者から飲料水を得ることも、パイプラインを通じて家庭用水を得ることもできなくなっています。人道的状況は致命的な低水準に達しており、すべての報告はさらなる攻撃を示唆しています。思いやり、そして国際法が優先されなければなりません』– ユニセフ広報担当 ジェームズ・エルダー
そこにいるすべての人々、そして世界中にいる彼らの愛する人々に向けた痛みと哀悼の念を越えて、私たちは共通の人間性のために立ち上がるという不屈の意志に突き動かされています。私たちは、すべての人々の自由、正義、尊厳、平和のために、そしてこれ以上の流血を止めたいという深い願いのために立ち上がります。
私たちは、何もせずに傍観していたという沈黙の物語を後世に伝えることを拒否します。緊急援助調整官のマーティン・グリフィスがUN Newsに語ったように、『歴史は見ている』のです」。
この書簡にはチャニング・テイタム、デュア・リパ、オスカー受賞者のジェシカ・チャステインやマハーシャラ・アリ、マーク・ラファロ、ルーニー・マーラ、ライアン・クーグラー監督(『ブラックパンサー』)、スーザン・サランドンらが署名している。
続けて23日(現地時間)には、アメリカ人を含む人質がハマスから解放されたニュースを受けて、尽力したバイデン大統領に、感謝の意と220人の人質全員の解放を要請する公開書簡にブラッドリー・クーパー、ガル・ガドット、ユアン・マクレガーら多くのスターが署名した。
書簡は、アメリカ人を含む人質数人が解放されたことに「胸をなでおろしています」としつつ、「しかし、私たちの安堵は30人の子どもを含む220人の罪のない人々が、拷問と死の脅威にさらされながら、テロリストに捕らわれたままであることへの圧倒的な懸念によって薄らいでいます。彼らは、1400人以上のイスラエル人が虐殺された10月7日の野蛮な大虐殺(女性はレイプされ、家族は生きたまま焼かれ、乳幼児は斬首された)で、ハマスによって連れ去られたのです」と続く。
「35年以上前にハマスが創設されて以来、ハマスによる恐怖にさらされてきたユダヤ人と、ハマスがガザを統治してきたこの17年間、同じくハマスによって恐怖にさらされ、抑圧され、犠牲になってきたパレスチナ人に対する、あなたの揺るぎない道徳的信念、リーダーシップ、支援に感謝します」と綴る書簡はさらに「私たち全員が同じことを望んでいます。イスラエル人とパレスチナ人が平和に共存するための自由です」と訴える。
「ハマスによる残忍な暴力からの解放。そしてこの瞬間、最も緊急なのは、人質の自由です」。
「すべての人質が解放されるまで気を抜かないよう、私たちは全員に強く要請します。いかなる人質も置き去りにすることはできません。アメリカ人、アルゼンチン人、オーストラリア人、アゼルバイジャン人、ブラジル人、イギリス人、カナダ人、チリ人、中国人、デンマーク人、オランダ人、エリトリア人、フィリピン人、フランス人、ドイツ人、インド人、イスラエル人、イタリア人、カザフスタン人、メキシコ人、パナマ人、パラグアイ人、ペルー人、ポーランド人、ポルトガル人、ルーマニア人、ロシア人、南アフリカ人、スペイン人、スリランカ人、タイ人、ウクライナ人、ウズベキスタン人、その他にかかわらず、我々は彼らを帰国させる必要があります」。
この書簡にはマドンナ、アダム・サンドラーやクリス・ロック、グウィネス・パルトロウ、ハーヴェイ・カイテル、ジェフ・ゴールドブラム、ケイティ・ペリーとオーランド・ブルーム、『アベンジャーズ』シリーズを監督したルッソ兄弟、ミシェル・ウィリアムズなどが名を連ねた。
・[動画]紛争地?いいえ、あなたの全く知らないガザ地区/映画『ガザ 素顔の日常』予告編
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