宇宙の救世主に選ばれた普通のおばさんの運命は!? 奇天烈なマルチバースの世界を一挙公開

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アカデミー賞で作品賞を含む10部門11ノミネートの最多受賞！

全世界興収1億ドルを突破し、気鋭の配給・製作会社A24作品史上ナンバーワンのヒットとなった映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。本作より、奇怪なマルチバースの世界を垣間見ることのできる場面写真11点を紹介する。

・『エブエブ』ミシェル・ヨー、アジア人で60歳の女優がハリウッドの大役をつかむことの凄さ

本作は、「マルチバース」と「カンフー」を融合させた、かつてないカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作でありながら、まさかの感動作。本年度ゴールデン・グローブ賞で2部門受賞4部門ノミネートされ、先日のアカデミー賞では作品賞を含む10部門11ノミネートの最多受賞を果たした。

経営するコインランドリーは破産寸前、トラブルだらけの家族を抱え、まさに人生どん底の主婦エヴリン（ミシェル・ヨー）。ある日、彼女のもとに“別の宇宙（ユニバース）から来た”と名乗る夫ウェイモンド（キー・ホイ・クァン）が現れる。

「全宇宙を救えるのは君だけだ」と世界の命運を託されたエヴリンは、あぜんとしながらも夫に導かれるままマルチバースへ大ジャンプ。“別の宇宙を生きるエヴリン”が持つさまざまな力を得て、予想も常識もはるかに超えた壮大な闘いに挑んでいく。

紹介する場面写真では、割れた鏡に映るような“別次元の自分”に混乱するエブリン、小指で筋トレに励むエブリン、シェフの姿で肩車ダッシュするエブリンなど、奇天烈なマルチバースの世界で救世主（？）の力に目覚めていく彼女の姿が捉えられている。

さらに、エヴリンの前に立ちはだかるユーモアたっぷりのヴィランたちも明らかに。殺気みなぎる飛びヒザ蹴りで襲い掛かるディアドラ（ジェイミー・リー・カーティス）、ド派手なファッションに身を包み、全宇宙をブッ壊そうと目論む実の娘・ジョイ（ステファニー・スー）、そして敵か味方か謎の白い軍団…。はたしてエヴリンは世界を救えるのか？家族の絆を取り戻せるのか？

前作『スイス・アーミー・マン』（16年）に続き、本作でも異次元の才能を発揮した監督コンビ、ダニエルズ。「時々、ボクらの映画は独創的ですごく奇妙なオリジナル作品だと言われると、“アニメを見たことがありますか”と思わず聞いてしまいます。『マインド・ゲーム』（04年、湯浅政明監督）や『パプリカ』（06年、今敏監督）、『もののけ姫』（97年、宮崎駿監督）まで、日本のアニメ作品などあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と語る。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日より全国公開。