鈴木京香、高良健吾、行定勲監督が初顔合わせで吉田修一の「平成猿蟹合戦図」をドラマ化

高良健吾(左)と鈴木京香(右)
高良健吾(左)と鈴木京香(右)

「悪人」「さよなら渓谷」などの吉田修一の小説「平成猿蟹合戦図」を、鈴木京香×高良健吾共演、行定勲監督でドラマ化することが明らかになった。

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本作は、敏腕マネージャー、どこか抜けていて憎めないバーテンダー、冴えないホストら心優しき普通の人々が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでいく姿を描いた作品。

世界的チェロ奏者の敏腕マネージャーを演じた鈴木は、「同じ働く女性として身近に感じています」役柄への共感を示し、「有能であり軽妙であり、一方で、重々しさ、貫禄、そして“おばちゃん”の面もある。難しい役だなと思いますが、素晴らしい監督、スタッフ、キャストと物語を作っていけば、自然とキャラクターができ上がっていくと思います。元々、弱い立場の人々が集ってチームとして強くなっていく、そして、何かを成し遂げていく、という群像劇がとても好きなので(出演できて)嬉しかったです」と作品について説明

初顔合わせという行定監督については「(行定監督が)連続ドラマを撮られるということに驚きましたが、数多くの名作を作ってきた監督と、映画では実現できないような長く連続した作品に取り組めるわけですから、ありがたいことです。幅広く素敵な作品を撮られてきている監督ですので、皆で安心して身を委ねたいと思います」とコメントした。

一方、抜けているところがあるもののみんなから愛されているバーテンダーを演じた高良は、初共演となる鈴木について「これから鈴木京香さんと夕子と純平の関係を作っていくのが楽しみで仕方ありません。役と同様に胸を借りるつもりです」と期待に胸を膨らませている様子。行定監督については「とにかく行定さんと仕事ができることが嬉しかった。不安はあるけど、それ以上に期待していますし、全部の感情を素直に表現して、現場に臨みたいと思います」と抱負を語った。

また映画について行定監督は「憎しみから始まるこの物語は、まるで玉突き事故のように人々の運命を変えて行く。歌舞伎町のバーテンダーがある音楽家のマネージャーと出会うことで国政選挙に出ることになるという、数奇な運命に弄ばれ結ばれて行く人間たちの絆を描いた吉田修一氏のユニークな復讐劇を読んで、私はすぐに映画化を考えましたが、登場人物の魅力のすべてを2時間に押し込むことは不可能だと感じました。そこで、私にとって初めての連続ドラマという形態に挑戦しようと思ったのです」とドラマ化に込めた思いを解説。

さらに、「絶望の底から希望を見出す人間たちの姿に、今私たちが必要としている正直で真っ直ぐな想いを重ねて感動的に描きたいと思っています」とアピールした。

WOWOW連続ドラマW『平成猿蟹合戦図』はWOWOWにて今年、放送される予定だ。

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