ポケベルを愛用する宇宙人の朴訥ぶりが新鮮!?
宇宙人のト・ミンジュン(キム・スヒョン)は、1609年に朝鮮の地に舞い降り、素性を隠しながら404年を生きてきたが、地球での生活も残り3ヵ月となった。大学の講師をしながら穏やかな日々を送っていたが、トップ女優チョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)が隣室に引っ越してきたことから生活は一変。地球人のトラブルには干渉しないと決めていたミンジュンだったが、なぜかソンイのことは放っておけず…。
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2013年のドラマだが、劇中でもスマホやラインを多用しているシーンが多いせいか、あまり古さを感じさせない。そんな中で、ミンジュンが未だにポケベル愛用者というのが笑える。一方、ソンイがある事件に巻き込まれたことで度々命を狙われるようになったことから、ミンジュンがマネージャーのような役割を担うことに。中身は頑固なオヤジそのもののミンジュンがソンイの指示通りに携帯ショップに行き、「一番よくつながるのをください」と真剣な表情で言うところは、クスっとさせられるともに彼の人となりがよく表れているシーンだ。
外見は若いのに中身はジジくさい彼にドキドキが止まらない!
ソンイは子役時代から活躍する大女優。チヤホヤされてきたせいか自分勝手で傲慢なところがあり決して性格がいいとはいえないのだが、度々のコミカルな動きのせいか、なぜか憎めない。しかも、ピンチのときに限ってミンジュンが現れるため、彼には弱みを見せまくりなのだ。見た目は自分よりかなり若いはずなのに、何かといえば、昔の格言やことわざを持ち出してくるミンジュンを「中身がジジくさい」と文句を言いながらも急速に惹かれている自分に気付いてしまうソンイであった。
歌手顔負けのキム・スヒョンのOSTにも注目!
冷静沈着で真面目な宇宙人を演じたキム・スヒョンは、1988年生まれの俳優。本作ではOSTにも参加し、歌手顔負けの歌唱力を見せつけた。一方、高飛車に見えて実は寂しがり屋のトップ女優を演じたチョン・ジヒョンは、1981年生まれの女優で、主演映画『猟奇的な彼女』の大ヒットで一躍ブレイク。2児の母でもあり、2021年話題のミステリードラマ『智異山』では主演を務めた。
イケメン御曹司VS頑固な宇宙人、ヒロインが選んだのは?
韓国で最高視聴率33.2%を記録した本作は、先ごろ日本でも福士蒼汰と山本美月でリメイクされたほどの人気作だ(2022年2月23日よりAmazon Prime Videoにて独占配信中)。
特に面白いのは、ソンイには幼馴染みで何かと彼氏面をしてくるイケメン男性がいるのだが、全く相手にしていないところだ。しかも、彼は大会社の御曹司で、仕事のなくなったソンイに「これからは好きに生きていいから」と熱烈プロポーズをしてくるのだ。ソンイは家賃を払うのにも困り始めていた状況だけに、普通なら飛びつくような話だと思うのだが、敢えてそうしない彼女にとてつもない魅力を感じた。誰かを好きになるときは、頭で考えるより、心に正直でありたい。そう思わせてくれるドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
『星から来たあなた』
コンプリート・シンプル BD-BOX 1~2 各6,600円(税込)
コンプリート・シンプル DVD-BOX 5,500円 (税込)
発売元::NBCユニバーサル・エンターテイメント
※2022年4月の情報です
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