“聴者”のわが子をあやす“ろう”の父親…その口からふとこぼれた「子守歌」

#Best Summer Ever#Feeling Through#Helium#The Future is NOW!#The Silent Child#True Colors Film Festival#うたのはじまり#コロナ禍#多様性#対話する衣服#差別#障害者

2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS
(C) 2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS
2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS
2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS
『Feeling Through』
『Feeling Through』
The R-Word
『The Silent Child』

コロナ禍に、障害、性、世代、言語、国籍といった違いを超えて共有できる無料の映画祭

“多様性”への理解、知識、対話を深めるための映像作品を世界中から集めたオンライン映画祭「第2回 True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」が、国際障害者デーである12月3日から12日に開催される。視聴は無料。

今回の映画祭のコンセプトは「Perspectives/視点」。COVID-19によるパンデミックで、これまで当たり前とされていた世界中のさまざまな価値観が変化する中、どのように多様性と向き合い、受け入れ、前に進んでいくのか──見る者の視点と目線を広げるようなドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど、世界中から集められた作品がオンライン上映されるほか、一部の作品では製作者や監督自身によるトークセッションなども配信される。

初めて日本語訳付きで鑑賞できる貴重な作品も

本年度のプログラムは、⻑編・短編作品を合わせた28本を予定。

初めて“盲ろうの俳優”を起用し2021 年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』や、14年アカデミー賞短編実写映画賞受賞、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた美しく感動的な短編映画『Helium』、17年のアカデミー賞短編映画賞を受賞し国内外映画祭でも25賞受賞及び8賞ノミネートを果たしたされた耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』のほか、制作スタッフの過半数が障害のある人で構成された初のミュージカル『Best Summer Ever』など、初めて日本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品も上映される。

『Feeling Through』

『Feeling Through』

『The Silent Child』

『The Silent Child』

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「聞く」ことを捨てていた“ろう”の写真家がうたうまでを描く『うたのはじまり』

日本からは、このTrue Colors Festivalのために作られ、本年のニューヨーク映画賞を受賞、ロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたオリジナル・ドキュメンタリー『対話する衣服』と、著名アーティストの作品も手がける“ろう”の写真家・⻫藤陽道が、嫌いだった「うた」と出会うまでの記録を辿ったドキュメンタリー『うたのはじまり』などの河合宏樹監督による2作品や、身体の多様性に呼応する装いのあり方を考えるダイバー・シティファッションショーを捉えた落合陽一監督による『The Future is NOW!』など珠玉の作品群が参加している。

2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS

『うたのはじまり』

・詳細はこちら!(https://truecolorsfestival.com/jp/program/true-colors-film-festival-2021/

「第2回 True Colors Film Festival」は、12月3日から12日まで開催される。