伊藤英明、「45にもなってまた筋肉自慢の仕事か…」とガッカリ

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伝説のギャグ漫画の実写化『KAPPEI カッペイ』公開決定！

『デトロイト・メタル・シティ』の漫画家・若杉公徳によるギャグ漫画を実写映画化した『KAPPEI カッペイ』が、来年22年3月18日に公開される。このたび、キャストと特報映像が公開された。

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本作品の主人公・勝平を演じるのは、伊藤英明。最強の戦士でありながら平和な東京で初めて知る様々な感情に翻弄されるピュアな男という前代未聞のニューヒーローに全力で挑む。伊藤は、『海猿』シリーズで座長を務めたは、『燃えよ剣』が公開中で、来年には渡辺謙らとともにマイケル・マンが監督の海外ドラマ『TOKYO VICE』出演も控える。

伊藤は、オファーがあったときは、45にもなったおっさんがまた筋肉披露の仕事かと、正直がっかりしたと苦笑する。

「打ち合わせや衣装合わせを重ねる内に、そんなガッカリや不安は吹き飛んで……行きませんでした（笑）。ハッキリ言って変な衣装に変な髪型、ヒロインを除いて変な人間ばかりが出てくる変な話です」

一方で、コロナ禍にある中で、現実を忘れて腹の底から笑える作品であることをアピールした。

「現実から離れて頂いて心の底から笑って頂ける作品をお届け出来ることに、エンターテイメントの世界で働く者として大変ありがたく、また光栄に思っています。監督はじめ、スタッフ、演者全員が制限の厳しい中、出来る限りの中での一番を模索し作り上げた作品です。どうかみなさんに笑って笑って、ちょっと泣いて、そしてやっぱり腹の底から笑って頂きたいと思います」

「最高にくだらないけど、最高に真面目でハートフル」

上京してきた勝平が運命的な出会いを果たす女子大生・山瀬ハルを演じるのは、『子供はわかってあげない』に主演し、来年には初めての連続テレビ小説への出演も控えるほか、アーティストadieuとしての活躍も注目されている上白石萌歌。最高にくだらなくも、最高に真面目で、最高にハートフルな作品だと本作品をアピールし、現場の様子を次のように語っている。

「作品の相関図をいただいた時のひっくり返るくらいの可笑しさと、現場に足を踏み入れた時の想像を超えるカオスさ。お芝居中に笑いを堪えることほど苦痛なことはないと感じました。きっと日本中が勝平さんの虜になるはず！ぜひ盛大に笑ってください！」

勝平に居候され、振り回され続ける気弱で優しい大学生・啓太を、『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』やドラマ『コタローは1人暮らし』で俳優としても活躍の場を広げる西畑大吾（なにわ男子）が演じる。

「筋肉質なオトコたちがバカやってると笑えますよ」

さらに勝平とともに厳しい修行の日々を過ごした終末の戦士・守、正義、英雄、そしてその師範を、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太といった実力派俳優たちが固める。

裸サスペンダー×金髪ロン毛の守を演じた大貫は、「最初はどう演じたら良いのかと悩んだのですが、台本を読み始めたら、自然と役が自分の中に入ってきたのを覚えています。自分の中に”守”はいたのだと気づきました」と笑う。

山本も、キャラクターの扮装に話が及ぶ。

「KAPPEIに扮する伊藤英明さんに『山本くん、よくこんな役受けたね!?』と言われた撮影初日……。全く同じ質問を突き返したかった……。お互い撮影でなければ心が壊れてしまうくらい恥ずかしい出で立ちだった」と明かす。

小澤も、「少なくとも自分は今までの役者人生でこんなに個性的な役柄を演じたことはない」と振り返る。

「伊藤英明はじめ、全員本当に大マジメにバカをやっている。こんな映画、見たことがない。是非映画館で見て、日々の嫌なことやストレスを忘れ、何も考えず笑ってほしい。筋肉質な男たちがバカやってると、なんか笑えますよ（笑）」

小澤がそうまとめたかと思うと、古田は、「伊藤とか、山本とか、大貫とかも途中で帰っちゃって飲みにも行けないし。見所は小澤です」と付け加えていた。

山口勝平のナレーションによる特報映像も公開

そして、この度公開された特報映像では、声優・山口勝平がナレーションを担当。

突如師範から「解散」を告げられた終末の戦士・勝平が、スマホに向かって「山瀬に彼氏はいるのか!?」と絶叫したかと思えば温泉に潜水したり、最強の戦士同士の本格的なバトルなども盛り込まれている。

「カッペイにはカッペイを！」というノリでの依頼に応えた声優界最強の声にも注目だ。

時代に必要とされない強く優しいオトコたちの物語

本作品は、累計部数35万部の若杉公徳の原作コミックを、『翔んで埼玉』の徳永友一脚本、平野隆監督で実写映画化したコメディ作品。

1999年7の月──ノストラダムスが予言したこの時、世界は荒廃し、秩序は乱れ、暴力が支配する恐怖の世界が訪れる。そんな来るべき世紀末に備え、人類を救うべく己を鍛え上げる強き漢たちがいた。しかし、時は2022年……。世界滅亡の時が一向に訪れない中、厳しい修行に耐え、強力無比な殺人拳・無戒殺風拳（むかいさっぷうけん）を会得した弟子たちを集め、師範は気まずそうに「解散っ」と言い放った。時代に全く必要とされず、世界の救世主になれなかった強く優しき漢の青春物語。

『KAPPEI カッペイ』は、来年22年3月18日に公開される。