『悲情城市』侯孝賢監督の素顔 台湾ニューシネマの巨匠にフランス映画の名匠が迫る!

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13年来の友人・アサイヤス監督が紐解くホウ・シャオシェン監督の軌跡

フランス映画を代表する映画監督、オリヴィエ・アサイヤスが世界の巨匠、ホウ・シャオシェン監督の素顔に迫るドキュメンタリー映画、『HHH:侯孝賢 デジタルリマスター版』が9月25日より公開される。この度、予告編が解禁された。

・侯孝賢監督『黒衣の刺客』に出演の妻夫木聡『唐人街探偵 東京MISSION』インタビュー

タイトルの「HHH」がホウ監督の英語表記Hou(侯)Hsiao(孝)Hsien(賢)の頭文字に由来している本作。ホウ監督は1989年に『悲情城市』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、台湾ニューシネマの旗手として世界にその存在を知らしめ、『黒衣の刺客』ではカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。監督生活40周年を迎えた20年に、57回台湾金馬奨・終身成就奨(生涯功労賞)を受賞した監督は、「人を感動させるには、まず自分が感動することが必要」とスピーチし、その尽きない創作意欲は大きな感動を呼んだ。また、プレゼンターのひとりとして、是枝裕和監督が駆け付けたことも大きな話題となった。

そして、本作でメガホンをとったオリヴィエ・アサイヤスは『パーソナル・ショッパー』で第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したフランスの名匠。“カイエ・デュ・シネマ”で映画批評家をしていた84年に、台湾ニューシネマの監督たちの存在に大きな衝撃を受け、いち早くフランスにおいて台湾ニューシネマを紹介した。本作では、13年来の友人であるホウ監督をはじめ、台湾ニューシネマを牽引した映画人たちへのインタビューを中心に、作品にゆかりの地を巡っている。

解禁された予告編には、“台湾ニューシネマはなぜ生まれたのか?”というテロップが流れ、台湾の景色が映し出される。そして“侯孝賢はどこから来たのか? そしてどこへいくのか?” と続いていく。アサイヤス監督が「ひとりのアーティストのポートレートとして、ホウ・シャオシェンという人間その人、友人としての彼をおさめたかった」と語る本作の一端が、垣間見える予告編となっている。

デビュー40周年を迎えた今なお、世界を魅了するホウ監督の軌跡を紐解く本作に期待したい。

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