性加害問題の渦中にある香川照之の主演作が、サンセバスチャン国際映画祭で拍手喝采!

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(C)2022『宮松と山下』製作委員会

記憶を失ったエキストラ俳優が繰り返し演じる「主人公ではない人生」

過去に2本の短編映画がカンヌ国際映画祭から正式招待を受けた監督集団「5月」が、香川照之を主演に迎えた初の長編映画『宮松と山下』。先頃、サンセバスチャン国際映画祭でワールドプレミアを迎えた本作の予告編を紹介する。

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主人公の宮松はエキストラ俳優。ある日は時代劇で弓矢に打たれ、ある日は大勢のヤクザのひとりとして撃たれ、またある日はヒットマンの凶弾に倒れ…来る日も来る日も死に続ける。そんな宮松には過去の記憶がなかった。自分が何者だったのか? 何も思い出せないなか、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける。

性暴力問題の渦中にある香川が主演した本作だが、予定通り11月18日より公開されることが決まっている。20日にはサンセバスチャン国際映画祭のNew Directors部門に招待され、無事にワールドプレミアを迎えた。

本作が上映されるメイン会場は600席完売の満席。宮松が異なる役を演じるごとに場内で笑いと驚きの声が上がる。エンドクレジット中からは拍手喝采が沸き上がってスタンディングオベーションとなり、監督集団「5月」の3人が立ち上がって応えるという感動的な光景になった。さらに映画祭公式レセプションでは、映画祭ディレクターのホセ=ルイス・レボルディノスが監督に駆け寄り、「とても斬新で驚いた!」と絶賛。ワールドプレミアは大好評のうちに終わった。

今回紹介する予告編は、時代劇内で相手に斬りかかる香川之演じる宮松の姿から始まる。勇ましく踏み込んだものの、あっさり斬られてしまう宮松。その後、ちょんまげ姿でラーメンを食べる姿と「エキストラ俳優、宮松」の文字により、彼がエキストラとしてドラマ撮影に参加していることがわかる。

そんな宮松の前に、尾美としのり演じる「谷」と名乗る男が現れたことから物語は不穏な空気をはらむ。何者かに押されて倒れ頭を強打する男、「12年前、自分を失った」という文字。不安をかきたてる音楽が流れる。「昨日までの自分を失ったら、何を演じたら良いのだろう」という言葉が意味するものは何か? ミステリアスな予告編に仕上がっている。

『宮松と山下』は11月18日より全国公開される。

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