まるで「ロミオとジュリエット」? パレスチナとイスラエルの男女が水中キス…民族の対立を超えた恋の行方とは?

#クレッシェンド 音楽の架け橋#パレスチナ問題#和平オーケストラ#紛争地域#音楽#音楽映画

(C) CCC Filmkunst GmbH

世界中の映画祭で観客賞を受賞した感動作『クレッシェンド 音楽の架け橋』が128日より全国公開される。今回、民族の対立を越えた楽団員2人の恋の行方が気になる本編映像が公開された。

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「これは若者2人のシンプルなラブストーリーでもあります」 

“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される──。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれたという驚きの映画が完成した。

若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、誰もが知るクラシックの名曲の数々。和平コンサートが目前に迫った21日間の合宿で、激しく憎しみをぶつけ合う団員たち。ラストに待つ、あらゆる障害を乗り越えた魂の演奏とは──

若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』(16年)で絶賛されたペーター・シモニシェック。ヨーロッパからアメリカまで、様々 な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた感動作が、ついに日本でも奇跡のハーモニーを奏でる。

今回公開された本編映像は、いよいよ和平コンサート前日、楽団員たちが合宿最後の夜を楽しむシーン。そんな中、深刻な顔つきの若者が2人。プールサイドで「君らは敵だ……」と、嘆くのはパレスチナ出身の青年オマル。彼の言葉を聞くシーラは敵対する民族、イスラエルの出身である。本来なら知り合うはずのない2人の若者は、この和平オーケストラの合宿で運命的な出会いを果たしたのだ。

対立する楽団員たちが互いに激しくぶつかり合う場面でも、まだその憎しみを知らないオマルとシーラは戸惑い、時には涙を流してしまう。そんな同じ思いを持つイノセントな2人の若者は、徐々に心を通わせていくのであった。しかし2人は和平コンサート後には離れ離れになってしまう宿命である。紛争で闘うパレスチナ人とイスラエル人が一緒になることは現実的ではない。そんな事情を背景に合宿最後の夜、2人は水中で秘密のキスを交わした……。

本作品の監督であるドロール・ザハヴィは「これは若者2人のシンプルなラブストーリーでもあります。世界を敵に回しても、ただ愛する権利を得るため、そして一緒にいるために大きな犠牲を払う、まるでロミオとジュリエットのような2人を描いています」と語る。

パレスチナとイスラエル。民族間の対立を超えた若者2人の愛の行方は、一体どうなるのだろうか。和平オーケストラの行方と2人の恋の結末は、ぜひ劇場で確かめよう。

『クレッシェンド 音楽の架け橋』は、128日より全国で公開される。