ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによるドイツ国民“600万人”を標的にした復讐計画「プランA」とは？

#ナチス #ホロコースト #ユダヤ人 #復讐者たち #映画 2021.11.20

ユダヤ人による驚愕の秘密作戦、その知られざる史実を映画化した『復讐者たち』の本編映像が一部見られる予告編が公開されている。

・ホロコーストの地獄を生き延びたユダヤ旅団の復讐計画「プランA」ドイツ人600万人が標的

本当にあった“目には目を、歯には歯を”の復讐計画

本作は、“目には目を、歯には歯を”の復讐計画に関わったホロコーストの生存者たちへの取材にもとづく実話映画。

1945年、敗戦直後のドイツ。ユダヤ人のマックスは、連合軍の空爆で破壊された街をさまよっていた。ホロコーストを生き延びたマックスの唯一の願いは、強制収容所で離ればなれになった妻と息子を探し出すこと。そして行方不明者の情報を得る為、ユダヤ人の難民キャンプに赴いたマックスは、そこで英国軍の指揮下にあるユダヤ旅団の兵士ミハイルと出会う。

妻と息子の情報を得るべく、ミハイルたちに同行したマックスだが、その道中に訪れた難民キャンプで、妻子がナチスに殺された事実を知ってしまう。絶望のどん底に突き落とされ、やり場のない怒りと悲しみに駆られたマックスは、ミハイルたちの仲間に入る事を申し出る。彼らは各地でナチス残党を狩り出し、処刑を行う組織だったのだ。かくしてマックスはナチスへの復讐を誓うのだが…。

第二次世界大戦中にナチス・ドイツがユダヤ人に対して行った国家的な絶滅政策、すなわちホロコーストの惨劇では、600万人以上のユダヤ人の命を奪ったとされる。この人類史上最悪の蛮行は膨大な数の映画の題材となり、歴史ものや戦争ものの一大ジャンルを形成しているのは周知の通りだ。今なおホロコーストにまつわる戦中戦後の知られざる史実が次々と掘り起こされ、映画ファンの根強い関心を集めている。

公開されている予告編では、妻と子をナチスに殺されたと知った主人公の悲しみ、そしてナチス残党に復讐を行う組織の仲間になる様子が描かれている。そして、ドイツ国民600万人を標的にした“目には目を、歯には歯を”の過激な復讐作戦「プランA」を計画する組織“ナカム”の存在を知る場面も。

監督を務めたのは、イスラエル出身のドロン・パズとヨアヴ・パズ。これまで、『エルサレム』（16年）、『ザ・ゴーレム』（19年）という歴史や聖書をモチーフにしたホラーを手がけてきた若き兄弟ユニットだ。本作のために多くの関係者にインタビューをするなど、リサーチに多くの時間を割いたという。

多くの「ホロコースト映画」とは違った視点で描かれる本作。登場するユダヤ人たちが導き出した答えや、主人公が行き着く先に注目だ。

『復讐者たち』のDVDは、2022年1月7日より発売。