『ふたつの名前を持つ少年』ペペ・ダンカート監督インタビュー

アウシュビッツ収容所開放70周年、ドイツ人名匠が語る希望と勇気の物語

#ペペ・ダンカート

主人公を演じた双子の1人、カミル・トカチ
『ふたつの名前を持つ少年』
(C)2013 Bittersuess Pictures
主人公を演じた双子の1人、カミル・トカチ

『ふたつの名前を持つ少年』

(C)2013 Bittersuess Pictures
ペペ・ダンカート
ペペ・ダンカート
Pepe Danquart

1955年3月1日、ドイツのシンゲン生まれ。作家、監督、プロデューサーとして30以上のドキュメンタリーに関わり、多くの賞を受賞。初めてのフィクション短編映画『Schwarzfahrer』(黒人の乗客)(93年)が高く評価され、アカデミー賞短編実写賞を受賞。続く『Nach Saison』(97年)では、ベルリン国際映画祭平和映画賞、サンフランシスコ映画祭グランプリ、バリャドリッド国際映画祭グランプリを受賞し、脚本家、監督としての国際的名声を獲得する。1999年、スポーツ3部作の1作目『Heimspiel』ではベルリンのアイスホッケーチーム“Eisbären”のストーリーを通じてドイツ統一を描いて興業的な成功を収め、ドイツ映画賞の監督賞を受賞する。2作目の『マイヨ・ジョーヌへの挑戦 ツール・ド・フランス100周年記念大会』(04年)では、プロのサイクリストの苦悩やツール・ド・フランス期間中の社会活動を捉えた。3作目『Am Limit』(07年)はエキストリーム・クライマーのトーマス&アレキサンダー・ハーバーのドキュメンタリー。続編2作も多くの賞を受賞し、バイエルン映画賞、ドイツ映画賞、ヨーロッパ映画賞でベストドキュメンタリーにノミネートされる。2008年にハンブルグ芸術大学の映画教授となったほか、ヨーロピアン・フィルム・アカデミー、LAの映画芸術科学アカデミーのメンバーであり、ドイツ・フィルム・アカデミーの共同創立者で、2011年より取締役をつとめている。