樹木希林、カンヌ会見で孫に「こういうときは泣いちゃえばいい」と演技指導

永瀬正敏(左)と樹木希林(右)
(C) LESLIE KEE
永瀬正敏(左)と樹木希林(右)
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永瀬正敏(左)と樹木希林(右)
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左から河瀬直美監督、、樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、ドリアン助川
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左から河瀬直美監督、、樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、ドリアン助川
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開催中の第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門オープニングフィルムに選出された河瀬直美監督最新作『あん』。この映画の記者会見が5月14日の公式上映前にジャパン・パビリオンで行われ、現地入りしている河瀬監督をはじめ、主演の樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、ドリアン助川(原作者)が登壇した。

[動画]『あん』予告編

集まったメディアを前に、今回でカンヌへの出品が7度目という河瀬監督は、記者からの「日本と海外の批評家の違いは?」という質問にも、「同じ人間なので変わらないけれど、カンヌはデビュー作から見てくれていて育ててくれている。成長を評価してくれていると思う。今回の『あん』も上映できて嬉しい」と落ち着いて回答。

初カンヌにも関わらず終始マイペースぶりを発揮した樹木は、緊張してうまく答えられない孫の内田に「こういうときは泣いちゃえばいいのよ」と“演技指導”を行い笑いを誘うと、孫の出演シーンがバッサリカットされたことも暴露し、「あそこもここも切られちゃったのよね」とユーモアたっぷりに話した。

そんな内田に永瀬は「海外生活が長いから日本語がうまく話せないんだよね」とフォローする優しさをみせると、「カンヌは2回目ですが楽しみにしています」と、これからの上映に期待している様子。原作者のドリアン助川からは「フランス版で原作本の出版のオファーがきている」ことが明かされた。

この日は会場に、原作小説のモデルの1人である元ハンセン病患者の森元夫妻も来場。ドリアン助川から「たくさんのことを教えていただきました。本当に感謝しています」と紹介されると会場からは大きな拍手が起こった。

『あん』は同日14日の19時半(日本時間15日午前2時半)より、「ある視点」部門のオープニングフィルムとして公式上映され、レッドカーペットを監督とキャストが歩く予定。「ある視点」部門の授賞式はクロージングセレモニーがある5月23日に実施。日本では5月30日より全国公開される。

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