真剣に聞いていたのに…オチはエロの三池崇史監督に永作博美が呆れ顔

三池崇史監督(左)と永作博美(右)
三池崇史監督(左)と永作博美(右)
三池崇史監督(左)と永作博美(右)
三池崇史監督(左)と永作博美(右)
三池崇史監督
三池崇史監督(左)と永作博美(右)
登壇する永作博美
ファンにサインする三池崇史監督(手前)と永作博美(奥)
永作博美
降壇する永作博美

4月7日、東京ミッドタウンにあるビルボードライブ東京で「第3回 三池崇史監督 presents 大人だけの空間」が開催された。これは、おしゃれな空間でお酒やタバコを楽しみながら映画を鑑賞し大人だけの贅沢な時間を過ごすというもので、この日は4月29日公開の『八日目の蝉』を上映。上映前には三池監督と『八日目の蝉』主演の永作博美がトークショーを行い、映画について語り合った。

[動画]『八日目の蝉』 トークショー
永作博美「台本を読み、避けては通れない役だと思った」と出演の経緯を語る

映画は、不倫相手の赤ん坊を誘拐した女性の逃亡生活と、彼女に大切に育てられた末に本当の両親に引き取られた少女のその後の人生を時間軸に沿って描いた作品で、永作は生後間もない愛人の子を誘拐する主人公を演じている。

三池監督は、妻と愛人との間で嘘を重ねていく男性に共感したようで「『あ、オレのことだ』って身につまされる」と苦笑い。また、「男の人はちょっとビビりますよ」と感慨深げに話していた。一方、永作も「いろんな性(さが)を背負った女性が多く出てくる作品なので、男性がどう見るのかと思っていたら、意外と反応してくださって。身につまされるという方や妙に感動している方もいて、思ってもいなかった反応にビックリしています」と驚きを語っていた。

赤ん坊や幼い子どもとのシーンが続き苦労した様子の永作は「初日は赤ん坊を抱きかかえるシーンだったのですが、新たな覚悟が生まれましたね。本当に、全身全霊で、動物的本能でかかってくるので、台本がまったく関係なくなる。ドキュメンタリーのような気分で撮っていました」と話すと、三池監督は実感のこもった口調で「大変なんだよね、赤ん坊って……」とつぶやいていた。

また、永作から「気になったシーン」について聞かれた三池監督は、母親のお乳をほしがって泣く赤ん坊を永作があやすシーンを挙げ、「なんとか赤ん坊(の気持ち)を静めようとして、母乳が出るワケじゃないのに与えようとしているシーンの……撮影現場にいたかった」と理由を説明。途中まで真剣な顔で聞いていた永作は、「それ、違う興味じゃないですか!」と呆れ顔だった。

とはいえ、この映画にすっかり魅せられた様子の三池監督は、作品の素晴らしさを言葉を尽くして解説。途中で、上映前なのにネタバレになってしまうと思ったのか、「あんまりしゃべると……」と自制しようとすると永作は「大丈夫です!」とキッパリ。「力強い作品なので、これだけ言っちゃっても楽しんでいただけると思います」と自信をのぞかせていた。

アダルトな雰囲気にご機嫌な様子の三池監督は、最近の映画の楽しみ方への違和感についても言及。「(最近の映画は)とても分かりやすくてみんなが共感できる。テレビドラマの延長の作品なんかは、劇場に行った時点で(どんな結末か)だいたい分かってるんですよ。で、思っていた通りの物語だと『良かったね』って安心している。そして、ちょっと泣けるとお得感がある(笑)。みんな同じところで良かったと思い、同じ感想を持つ」と苦言を呈すると、永作も「そうですよね。同じ映画を違うベクトルから話し合える方が楽しい。そういう作品を作りたいって思います」とうなずいていた。

最後は『八日目の蝉』の見どころについて「一見、ネガティブな話だけれど、最後は希望がある」という結論でまとまった2人。三池監督は「この映画で元気になったら夏休みまでは自分の持ち場で頑張っていただいて、夏休みは『忍たま乱太郎』に来ていただけると」と、自らがメガホンをとった夏休み映画についてもちゃっかりアピールしていた。

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