認知症となったパートナーのメッセージを代読する“遺される者”の姿が切ない

#LGBT#コリン・ファース#スーパーノヴァ#スタンリー・トゥッチ#認知症

スーパーノヴァ
スピーチしようとするタスカーに、サムが代読を申し出るシーン。(C)2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
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記憶を失うその日まで、思い出が大きな助けとなる

コリン・ファーススタンリー・トゥッチが共演した映画『スーパーノヴァ』が7月1日に公開される。このたび、温かい家族に囲まれた最後のパーティーでのスピーチを捉えた本編映像が公開された。

・『スーパーノヴァ』コリン・ファース インタビュー 20年を共に歩んできた2人の旅の終着点、深い愛に心が震える

映像は、ピアニストのサム(コリン)と作家のタスカー(スタンリー)のカップルが、久しぶりにサムの実家に帰って来たワンシーン。ここはタスカーにとっても故郷同然の場所で、サムの妹・リリーとクライブの夫婦はサプライズパーティーを開き、古くからの友人を集めていた。

タスカーの病気について周知のゲストたちに囲まれ、和気あいあいとしたムードの中、サムがタスカーの原稿を代読することに。

シニカルなユーモアを交えたタスカーらしい原稿に、沸き、和む会場。サムも愉快そうに笑う。しかし読み進めるうち、サムは言葉を詰まらせる。

友と家族の大切さを綴った原稿は、「私は記憶と能力をゆっくりと失いつつある。やがて自分が何者かも忘れ、物事に無関心になるだろう。だが、その時までは共通の思い出が大きな助けになってくれるはずだ」と締めくくられる。声を震わせながらも原稿を最後まで読み上げたサムが笑顔を作り、乾杯を促す姿が切ない場面だ(https://youtu.be/HZPBN0Y-DXg)。

公開された場面写真はコチラ!

公私ともに真の友情で結ばれた2人が紡ぐ、美しい愛の形

本作品は、20年を共に過ごしてきた最高のカップル、サムとタスカーが、タスカーの病気により思いがけず最終章を迎える事態に直面し、美しくも切ない結末を選択するまでを描く。

監督は、ハリー・マックイーン。俳優としてデビューし、オリジナル脚本として書き上げた本作品は、監督2作目。撮影監督は『ターナー 光に愛を求めて』など2度のアカデミー賞にノミネートされたディック・ポープ。絵画のように美しい湖水地方をはじめ、イギリスの景勝を余すところなく捉えている。

実は、本作でカップルを演じたスタンリーとコリンは、2001年に行われた『謀議』の撮影以来、友情を育んでいた。先にオファーを受けたのはスタンリー。サムとタスカーの絆がホンモノでなければ成功しないと考えた彼は、マックイーン監督に許可を得る前に独断でコリンに脚本を手渡したことで、今回の共演が実現した。

最後まで共に生きることを望むサムと、愛しているからこそ終わりを望むタスカー。自らの病に気づいたタスカーと、互いを思うがゆえにサムが導き出した答えとは?

『スーパーノヴァ』は7月1日に公開される。

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