W主演の中尾有伽から岡﨑育之介監督へサプライズレターも
昭和を代表する文化人・永六輔の孫が手掛けた映画『うぉっしゅ』が公開。初日翌日の5月3日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の中尾有伽と研ナオコ、共演の中川ゆかり、西堀文、赤間麻里子、そして岡﨑育之介監督が登壇した。
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チケット完売&満員御礼で迎えたこの日。主人公・加那を演じた中尾は「こんなに沢山の方々に見てもらえるとは思ってもいなかったので、言葉が出てこないくらい嬉しい気持ちでいっぱいです」と感極まって挨拶した。
岡﨑監督は、低予算で制作した映画ゆえに認知症の祖母・紀江を演じた研のギャラが低かったことを謝罪しつつ、「研さんと初めてお会いした衣装合わせの際に『クラウドファンディングで制作費を集めている小さな映画なのでギャラも恐縮な額になる』とお伝えしたら『全然いいわよ!』と快諾いただいた。その次の日にクラウドファンディングサイトを見たら“研ナオコ”というアカウントから、そのギャラの10倍の額のお金が入っていた」とまさかの事実を告白。
これに研は「ですから私はこの映画にお金を払って出ているんです」と認めて、岡﨑監督から「史上初の主演兼クラウドファンディング参加者。御出資、ありがとうございます!」と頭を下げられると、研は「とんでもない。いいっていいって! この映画がヒットしてくれればそれだけで十分です」と太っ腹な笑顔を見せていた。
加那の同僚・すみれ役の中川は撮影を振り返って、「研ナオコさんのシーシャの長い吸い方にみんな現場で見惚れました。本当にカッコ良かった」と惚れ惚れすると、研はすかさず「そう、私カッコいいの」と自画自賛。岡﨑監督から「自分で言うんだ!」とツッコまれていた。
加那の同僚・久美役の西堀も、撮影中の研の立ち振る舞いをリスペクト。「お寿司を食べるシーンで何個もパクパクと食べられていた。もうお腹いっぱいかな?と思ったら本番でも『美味い美味い』とムシャムシャ食べていて。凄いなやっぱり!と尊敬しました」と食欲旺盛な研の姿を回想していた。
紀江宅の隣人・古田役の赤間は、岡﨑監督が生み出したセリフに触れて「どうしてこんなに若い青年がしみじみとしたセリフを書けるのか不思議でした。参考に演じてくれた時も自分の母が実際に言いそうな雰囲気があってビックリしました」と驚くと、これに研は「そうなの、この人若いのに頭の中は老けているの」と笑わせた。
現在71歳の研は、本作を通して自身の老後にも思いを馳せた様子。「私は自分が認知症になったら子どもたちには『かあちゃん、認知症になったよ』と言ってねとお願いしてあります。その代わり施設に入れないでと。本作で演じた紀江さんみたいにお家で面倒を見てもらって、時々プロの人に来てもらう。それが私は良いと言ったら、約束しますと言ってくれました。私は子どもたちに凄く面倒をかけたい。そして失敗もしてほしい。そうすれば絆はきっと残るはずだから」と理想の終活を述べていた。
最後は主演の中尾がキャストを代表して岡﨑監督へサプライズレターを読み上げた。「ここまで来られたことを誇りに思います。私が一流の女優になるまで待っていてください。監督から一流だと言われるような女優に必ずなります!」との中尾の宣言に、岡﨑監督は両目に涙を浮かべながら「一流の女優にしますし、なって欲しい! 一緒に頑張りましょう」と喜びを噛みしめていた。
研は「彼は自分の足を運んで沢山の人たちに会って頭を下げて色々なところを回って今日がある。皆さんのお陰と監督の頑張りでここまで来られた。私たちも監督のお陰で色々なところで取材を受けることが出来てここまで来られた」としみじみ。
岡﨑監督も「色々なところに心から誠意を尽くしてお話をして、今日のこの日を迎えることが出来た」と目を潤ませつつ、「だから研さんにもクラウドファンディングに参加してもらえた!」と照れ隠しで笑わせると、研も「ふんだくられた!」とジョークで返して、最後まで笑いの絶えない舞台挨拶となった。
『うぉっしゅ』は現在公開中。
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