慈善家の裏の顔は“拷問の達人”だった! 秘密のアジトで陵辱の限りを尽くす男の行方は…?
#ステルヴィオ・チプリアーニ#ダグマー・ラッサンダー#ニキ・ド・サンファル#ピエロ・スキヴァザッパ#フィリップ・ルロワ#男女残酷物語/サソリ決戦
ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー映画が日本初公開
1969年のイタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー映画『男女残酷物語/サソリ決戦』が日本初公開される。本作より、ポスタービジュアル&場面写真、あらすじを紹介する。
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本作は、終わりなき男女の対決を描き、『華麗なる殺人』(65年)『バーバレラ』(67年)『女性上位時代』(68年)といった時代を象徴する作品に匹敵する内容ながらも50年以上もの間埋もれ、海外でようやく近年その存在と価値を発見された作品だ。日本ではほとんど誰にも知られることなく、知られていないがゆえ誰にも待たれることもなく、存在自体が確認されていなかった。この上映で初めて、我々はこの傑作を発見することとなる。
音楽は『ベニスの愛』(70年)『夜行性情欲魔』(71年)『血みどろの入江』(71年)等を手掛けるイタリア映画音楽の巨匠ステルヴィオ・チプリアーニが担当。フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる作品「ホン」のレプリカが劇中に登場することから、その邦題のインパクトのみならず芸術点の高さからも各方面をざわつかせている。
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今回紹介するのは、日本オリジナルとなるポスタービジュアル。女性と男性の半身が、あたかも銅像のように佇みながらも、その境界線は互いに入り組み、その視線は交わることはなく、邦題と本作のテーマである「男女の対決」が表現されている。挑発的な女性の表情に対し、どこか憂慮するようにも見える男性の表情にも注目だ。2人を演じるのは、『黄金の七人』(65年)『女性上位時代』(68年)『愛の嵐』(73年)の名優フィリップ・ルロワと、マリオ・バーヴァやルチオ・フルチ作品にも出演したドイツの女優ダグマー・ラッサンダー。
ポスターの中央下には、ニキ・ド・サンファルによる作品「ホン」のレプリカが鎮座しており、その傍らには意味深に骸骨が立ちすくんでいる。「こんなの、はじめて」というコピーが、本編の未知なる映像世界と物語が織りなす鮮烈な体験を予感させる。華麗でありながら異様さ漂い、アヴァンギャルドでありながら精緻な世界観が一体となった隙のない美術品のようなデザインがここに完成した。
また、日本では劇場、テレビ、パッケージ等あらゆるメディア含めて未輸入、未紹介ゆえ、謎のベールに包まれていたあらすじも、この度解禁された。世紀の男女の決戦に備えて、頭に入れておきたい。
精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ慈善財団大幹部セイヤーは、ジャーナリストのメアリーを拉致監禁、ハイテク装備満載の秘密のアジトで、想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。だが、言葉にできない恥辱を受けても微笑むメアリーはセイヤーの想像を遥かに超えていた。弱音を吐き始めるセイヤー。いま、洗練と野蛮が表裏一体の、性の対決がはじまる。
『男女残酷物語/サソリ決戦』は6月7日より全国順次公開。
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