ジェーン・バーキンの葬儀で娘シャルロット・ゲンズブールが悲しみを語る「彼女が私たちに残した空洞が既に見えます」

#ジェーン・バーキン#シャルロット・ゲンズブール#ルー・ドワイヨン

ジェーン・バーキンのInstagramより(@janebirkinoff)
ジェーン・バーキンのInstagramより(@janebirkinoff)

カトリーヌ・ドヌーヴ、ヴァネッサ・パラディら多くのセレブが葬儀に参列

24日(現地時間)、16日に76歳でこの世を去ったジェーン・バーキンの葬儀がパリのサン・ロッシュ教会で執り行われた。

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葬儀は家族や親しい人々のみが参列したが、教会近くのサントノレ通りとピラミッド通りの間には葬儀を中継するスクリーンが設置され、多くのファンが集い、最後の別れを惜しんだ。

午前10時30分少し前に、バーキンの娘であるシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが到着し、ゲンズブールとパートナーのイヴァン・アタル、彼らの3人の子どもたち、ドワイヨンの息子マーロウ、2013年に亡くなったバーキンの長女ケイト・バリーの息子ロマンも続いた。

ゲンズブールとドワイヨンは、最愛の母の棺をかついで教会の祭壇まで運んだ。

教会には午前10時頃から参列者が到着し始め、カトリーヌ・ドヌーヴと娘のキアラ・マストロヤンニ、ヴァネッサ・パラディと彼女のパートナーであるサミュエル・ベンシュトリ監督、バーキンと映画『ふたりだけの舞台』(87年)で共演したアラン・スーション、バーキンと『美しき諍い女』(91年)で、ゲンズブールと『午前4時にパリの夜は明ける』(22年)で共演したエマニュエル・ベアール、シャーロット・ランプリング、キャロル・ブーケ、ジャン・ユーグ・アングラード、フランスのファーストレディであるブリジット・マクロン、リマ・アブドゥル・マラク文化相、2020年に発表したバーキンにとって最後のスタジオ・アルバム「Oh! Pardon tu dormais…」のプロデューサーを務めたエティエンヌ・ダオらの姿があった。

白血病、脳卒中など近年は闘病しながら音楽を中心に活動を続けたバーキンは16日に自宅で亡くなっているのを発見された。ゲンズブールとドワイヨンは17日声明を発表、最後の日々について明らかにしている。

「ジェーン・バーキンは16年間の闘病の末に旅立ちました。2021年9月の脳卒中以来、家族と最高の介護スタッフは昼夜を彼女に付き添いました。数日前から彼女はまた歩き始め、オランピア(注:劇場名。バーキンは今年6月の公演予定をキャンセルした)で公演するのを目標に、1人で生活することを決意しました。その最初の夜が、最後の夜となりました。彼女が決めました」。

娘2人は葬儀で別れの言葉を述べた。

ゲンズブールは「私は孤児になりました。皆の魂が彼女を亡くして悲しみに沈んでいるのがわかります。彼女が私たちに残した空洞が既に見えます。これは私のママ、私たちのママ、あなた方のジェーンです」と涙を隠そうともせず悲しみを語り、亡き母の曲「Jane B.」の「青い目、栗色の髪、ジェーンB、イギリス人、女性、年齢:20歳から21歳の間、絵を学んでいる、両親の家に住んでいる」という歌詞を引用して「青い目、栗色の髪、ジェーンB、青白い肌、鷲鼻、今朝5時40分に行方不明になりました。青い目、栗色の髪、ジェーンB、あなたは道端で眠る、一輪の花、2つの音を手に取って」と結んだ。

ゲンズブールの異父妹のドワイヨンは、自由で愛情深く、勇気ある母を物語るエピソードを、母に語りかける形でいくつも紹介した。

「ダイヤモンドを間違えて放り込んだ箱を寝室のゴミ箱に捨ててしまって、何年も経ってからブルターニュ(の家)の寝室で見つかったこともあったね。あなたがゴミ箱を空けるのを忘れていたから」と大らかな性格を語り、そして7月1日(現地時間)に行われたゲンズブールの26歳の息子、ベン・アタルの結婚式にもバーキンが出席したことを明かした。

「ベンの結婚式では、杖をつきながらマーロウとロマンの腕を借りて、また力強く立って、勇敢だった」。

そして「ママ、すべての冒険をありがとう。普通じゃなく従順でなく、おとなしくなかったことに、ありがとう。とても平和で理性的な明日のこの世界が、既に私を苛つかせています」と結んだ。

バーキンの棺は、彼女が歌う「ラ・ジャヴァネーズ」が流れる中で車に乗せられ、通りにあふれる大勢のファンたちの拍手に包まれて、ペール・ラシェーズ墓地に向かった。そこで親族だけの別れをした後、棺は彼女の愛娘ケイト、そしてシャルロットの父親で「ラ・ジャヴァネーズ」の作者でもある元パートナーのセルジュ・ゲンズブールが眠るモンパルナス墓地に埋葬された。

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